CADから3Dモデルに起こして映像化?メリットや事例、費用相場を解説

みなさんこんにちは。

ジーアングル バーチャルコンテンツ事業部ディレクターのNです。

今回はCADからCG映像を制作する方法や、おおよその価格感3Dモデルを使った映像の効果について解説します!

CG映像や3DCGコンテンツにどのような効果があるのか?事例についても合わせてご紹介いたします。

CADから映像化するには?

まずCADからCG映像を制作するために必要なものとはなんでしょうか?

答えは2DCAD(2D図面)です。

2D図面を元に3DCADで、設計されたモデルの立体化(モデリング)を行います。

CADで製品をモデリングした後、mayaという制作ソフトでモデルをポリゴン化して、映像に使用できるように見た目を整えます。

また今回のお話でCADとは、CAD内で作業を完結させておかなければいけないものという考え方が非常に重要になってきます。

なぜかというと、CAD内で設計されたデータを別のソフトで編集することはできないからです。モデルの微調整が必要になったら、CADに戻ってCAD内で調整をしないといけません。つまり再度修正の必要がないようにCADの段階で映像自体を綺麗にする下処理を行っておくことが大切だと分かりますね。

その後、絵コンテを参考に背景・製品を配置して、マテリアル設定、ライティング・カメラワーク設定、レンダリングという手順で制作していきます。

映像では、文字・BGM・ナレーションを入れる事も多いのでクライアントの要望から絵コンテを起こして、映像に組み込んでいきます。

最後は確認作業を行いながら、データの書き出しを行っていきます。

ジーアングルでは「速度は30fps、データ形式はMOV形式、画質はフルHD」での形式が多いですが、さまざまなご要望にお答えし、制作することが可能です!

3DCADと3DCGの大きな違い

実はCADを使わなくても3Dモデルを作成することができます。

3Dモデルを作成する方法としては以下のような方法が挙げられます。

・CADで設計・デザイン後、mayaでポリゴン化した場合

・最初からmayaでポリゴンモデリングした場合

左:CADで設計・デザイン後、mayaでポリゴン化した場合
右:最初からmayaでポリゴンモデリングした場合

左が3DCADの画像で、右が3DCGの画像を表しております。

同じ球を作成した時、左のCADモデルではどんなに拡大していっても円の形状を保っていることが分かりますね。しかし右のCGモデルは「ポリゴン」とよばれる小さな3角面で作られているので、円ではなく多角形の集合体になっています。

最初からmayaでモデリングを行う場合はこのポリゴンを利用しているため、厳密なモデルを作り出すことはできないのです。

それと比較するとCADの場合はミリ単位の緻密な設計から、正確なモデルを作成することができるので、より現実に近い形で映像に組み込むことができます。

作り方が違うだけでこんなにも見た目に差が出るんですね…

緻密さを求めるモデル(車や電子部品、建築模型など)を対象にしたCG映像を制作したい場合はCADを用いるメリットが非常に大きいことが分かります!

映像に3D技術を活用するメリットとは?

CG映像は今や映画やゲームだけでなく、建築、医療、教育、プロダクトデザインなど、さまざまな分野で使用されております。

私たちが考える、映像に3D技術を活用する一番大きいメリットは、3Dモデルを通して分かりづらいものやことを視覚化し、誰でも理解できるように表現することができる点だと思っています!

具体的に、新発売の車を売り出したい自動車メーカーを例に挙げますと…

3D技術を活用するメリットの1つとして、売り出したい製品を360度どの角度からでも見ることができ、通常は見ることが難しい内部の部品まで視覚化することが可能になります。

また、試作品のイメージに役立つという点も大きなメリットで、まだ完成していない製品に関してもまるで本物がそこにあるかのように表現できます。

これは営業ツールとしても優れているので、完成前から取引先へアプローチするのに非常に有効です。

実物では難しい誇張表現も可能なので、製品の魅力を効果的に伝えることができる3D技術は非常に効果的なツールだということが分かりますね。

制作依頼の流れ

実際にCG映像の制作依頼をする時は、製品の2D図面をご用意いただければ制作することができます。ジーアングルではいただいた2D図面から3DCADでモデルを作成し、映像に組み込むことが可能です。

もちろんCADデータがない場合でも、製品の写真や3面図を撮っていただくことで3Dモデルを作成して、映像に起こすことができますのでぜひお気軽にご相談ください。

制作を依頼したことがない方でも納得していただけるように、映像の用途、製品のアピールしたい点はどこなのか、表現したい映像の雰囲気などを誠心誠意ヒアリングいたします!

それを踏まえ、正式にご発注をいただいた後は、作成した3Dモデルの確認用画像を一度ご確認いただきます。その後修正したい点や懸念点などをヒアリングし、双方で認識のずれがないように、すり合わせを行いながら再度確認・修正作業に取り掛かります。

ご要望のモデルが完成したら、次はいよいよ映像化する作業に入っていきます。

そこでも絵コンテ通りの構成になっているか、映像の雰囲気がご要望のものになっているかなど納品まで数回チェックを重ねていきます。確認・修正作業を経て制作が完了したら、正式納品となります。

依頼の流れはこちらの記事でも取り上げておりますのでぜひご覧ください!

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ジーアングルでの制作

ジーアングルでは、モデル制作だけでなくデザイン案からのご提案も可能ですので、CGの知識がない方でも安心してご依頼いただけます。またシンプルな質感からハイエンドなリアル系まで幅広く対応させていただきます。

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3Dモデリングの制作にかかる費用相場

例えばジーアングルでは車の3Dモデリングの場合、比較的容易なものだと20万円からが相場になります。
※詳細は下図参照

20~35万円(工数4~6日) 40~60万円(工数10~17日) 120~250万円(工数25日~)

「短納期だけど大丈夫かな?」 「専門性高いけどこういうのも制作できるかな?」
など初めて3Dモデリングを依頼する場合でも、分かりやすくヒアリングさせていただきますのでご相談ください。

おわりに

今回は、CADから3Dモデルに起こして映像制作するフローや3D技術の活用メリットについてご紹介させていただきました!

CG映像は企業が伝えたいメッセージを視聴者に強く印象付ける、インタラクティブなプレゼンテーションツールです。

そしてこれからもさまざまな場面で活躍できると可能性を感じています。

ジーアングルでは制作のプロフェッショナルとして、お客様の抱える悩みに対して誠心誠意対応させていただきます。

少しでもプロジェクトの力になれればと思いますので、CG映像を活用してみたいという方はぜひお気軽にご相談くださいね。

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