アニメーション動画とは?アニメーション動画を使用するメリットと活用方法

動画は短い時間でも多くの情報が届けられるため、多くの企業でマーケティングの手法の1つとして使われています。その中でもアニメーション動画を利用して、サービス紹介や会社紹介の動画を制作する企業が多くあります。動画マーケティングにアニメーションを使用するメリットはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

そこで今回は、アニメーション動画を使用するメリットや活用方法、アニメーションの演出方法について解説します。

目次

アニメーション動画とは

アニメーション動画とは、編集ソフトなどを使ってイラストや文字に動きをつけた動画のことです。静止画をコマ撮りして、動かす技法を指します。

幅広い表現方法が魅力!アニメーションの演出方法

アニメーション動画はさまざまな表現方法があります。ここでは代表的な4つをご紹介します。

・インフォグラフィックス

インフォグラフィックスは、グラフや数字、イラストなどを使い、わかりやすく視覚化したアニメーション動画のことです。言葉だけでは、説明が難しいサービスやシステムを視聴者にわかりやすく訴求できます。

・モーショングラフィックス

モーショングラフィックスとは、写真やイラストなどの静止画に動きや音を足した映像のことです。静止画を利用するため、シンプルな演出ではありますが、動きが加わることから印象深い映像になります。商品訴求・サービス紹介などにおすすめのアニメーション動画です。

・CGアニメーション

CGアニメーションでは、動きの多い表現ができる2Dアニメーションや、リアルな描写・かわいらしいキャラクターの再現ができる3DCGなど、世界観を多彩に表現できます。表現の幅が広く、自由な発想を自在に表現できるため、Web CMやテレビCMにおすすめの技法です

・セルアニメーション

セルアニメーションとは、イラストを背景画に重ねて1コマずつ撮影するアニメーションのこと。テレビシリーズや劇場版アニメーションレベルのハイクオリティアニメーション制作が可能な技法です。ユーザーに強い印象とメッセージを残し、ブランディング面での大きな寄与が期待できます。テレビCMやブランディングにおすすめの技法です。

企業でアニメーション動画が活用される理由

企業では、広告にアニメーション動画を活用するシーンが多くなりました。これは、デジタルメディアの普及が大きく影響していると考えられます。近年はインターネットやスマートフォンの普及により、アニメーションの視聴が容易になりました。幅広い年代で多くの人に視聴される影響力が企業でのアニメーション動画の活用を加速させています。さらに、アニメーションは複雑なメッセージや抽象的なコンセプトを視覚的にかつ魅力的に演出できるため、消費者の心に深く残ります。そのため、広告として非常に効果的です。

また、実写動画に比べてアニメーション動画はキャスティングのリスクが低く、長期的なブランドイメージの構築にも役立ちます。実写では、キャスティングした著名人のスキャンダルなどによるイメージの急変がリスクとなりますが、アニメキャラクターであればそのような問題が生じにくいといえます。

このような理由から、今後も企業でのアニメーション動画の活用は増えていくことが予想されます。

アニメーション動画を使用するメリット

ここでは、アニメーション動画を使用するメリットについて解説します。

伝えたいメッセージを的確に表現できる

アニメーション動画は情報をストレートに表現できるため、伝えたい情報を短時間で的確に伝えることができます。実写では表現できないものやしづらいものをビジュアル化できるといったメリットもあります。抽象的な情報であってもビジュアル化して表現できるため、文章と比較してより直感的に伝えることが可能です。

幅広い表現できる

アニメーション動画にはさまざまな種類や技法があり、多彩な表現ができます。アニメーション動画はイラストから描き起こすため、細かい表現にこだわることも可能です。

そのため、自社キャラクターを使用することもできます。好感度の高いキャラクターであれば自社のイメージアップにもつながります。

撮影機材が不要なため、コストを抑えて制作可能

アニメーション動画は、実写と比べるとコストを抑えることができます。

アニメーション動画を制作する際、撮影自体は不要です。そのため、撮影機材の準備や撮影スタジオを抑える必要がありません。また、天候によってスケジュールが左右されることもないため、予定通りに制作を進めることが可能です。実写と比較すると制作日数の差がなく、撮影にかかる費用が発生しないのは、アニメーション動画のメリットといえます。

ただし、簡易的な撮影のみの実写動画の場合は、アニメーション動画よりも価格が抑えられることもあります。ケースバイケースのため、コストを抑えたい場合には制作会社に一度確認しておきましょう。

見た人の記憶に残りやすい

アニメーション動画は、キャラクターで表現することができ、より印象的で視聴者の記憶に残りやすい動画になります。

動画を修正しやすい

修正や再利用がしやすいという点もメリットです。アニメーション動画は簡単にシーンやカットを作成・追加できるため、修正しやすい傾向にあります。また、一度制作したアニメーション動画を再利用して、少しアレンジを加えた動画を制作することも可能です。

国内だけでなく海外への展開も可能

商品やサービスを海外へ向けて、プロモーションしたい場合に適しています。

アニメーション動画は、ナレーションを外国語のナレーターに変えるだけで、映像はそのままで、海外向けの動画にすることができます。

また、イラストやグラフなどを使うと言葉を使わずに分かりやすく説明することが可能です。

アニメーション動画の活用方法

企業のさまざまな活動にアニメーション動画が活用することができます。

サービス紹介動画

まずは、企業が提供しているサービスを紹介する動画にアニメーションを活用することができます。

アニメーション動画で顧客の感情を刺激するストーリーを表現することで、資料請求や予約など視聴者に実際の行動につながります。無形商材であるサービスでも、実際の利用シーンなどをアニメーションにすることでより顧客に分かりやすい表現ができます。

プロモーション動画・CM

商品・サービスの販売促進や企業の認知拡大などを目的としたプロモーション動画やCMにアニメーション動画を活用できます。

商品やサービス、企業の特徴などをアニメーション動画で紹介することで、視聴者の購買意欲を高めることができます。サービスの使い方や特徴だけでなく、ブランドのイメージやサービスの背景、企業の想いなどを伝えることができ、視聴者に企業名や商品名、サービス名などを覚えてもらえることにもつながります。

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ブランディング動画

ブランディングやPRは、視聴者に良い印象を持ってもらうことを目的としています。そのため、ブランディング動画にアニメーションを採用することで、事業の取り組みやどのような理念を掲げているかなどを動画で紹介することにより、短時間で多くの情報を視聴者にわかりやすく伝えることができます。

採用や社内研修用の動画

採用や社内研修用の動画にもアニメーションを取り入れることで、自社の強みや特徴、仕事の様子を動画でわかりやすく表現することができます。

入社後のイメージをストーリー性のあるものや、企業ミッションを表現したアニメーション動画は入社時の不安の解消や入社意欲を刺激することができるでしょう。

アニメーション動画の活用例

実際に、アニメーション動画を活用している企業の事例を見ていきましょう。

①大成建設

ブランディング動画に、アニメーション動画を採用した事例です。

「地図に残る仕事」をテーマにセルアニメーションで作られていて、ストーリー調になっています。大ヒット映画「君の名は。」の映画監督・新海誠氏が総監督を担当し、公開から2カ月で再生回数が4万回突破した非常に話題になった動画です。

この動画では建設業界の専門用語を使っておらず、飾らない言葉で若者の夢やプロジェクトへの想いを訴えかけることで若年層からの共感を得られる仕上がりになっています。海外を舞台にしていて、実写では不可能なスケールの大きさを表現できるのはアニメーション動画ならではといえます。

②大和工業グループ

会社紹介動画に、インフォグラフィックスアニメーションを採用した事例です。会社紹介の動画は硬くなりがちですが、ナレーションの内容に合わせてアニメーションを取り入れることで、最後まで飽きることなく視聴できます。会社の歴史やビジョンなどが伝わりやすく、制作されています。

③友野印刷

自社のサービス紹介に、アニメーション動画を採用した事例です。アニメーション動画は、モーショングラフィックスアニメーションを活用して制作されています。イラストの他にテキストを入れて、サービスのイメージを伝えています。友野印刷が対応可能な依頼をわかりやすく表現していて、サービス利用者のレベルに合わせて選択できることを伝えています。

④株式会社コメダ

コメダ珈琲で有名な株式会社コメダでは、自社のサステナブルへの取り組みについて紹介する動画にアニメーションを採用しています。セルアニメーションを活用し、ストーリー調に制作されていて、取り組みの内容がわかりやすく伝えています。

アニメーション動画の料金相場と費用内訳

1本のアニメーション制作にかかる費用料金相場が50~1500万円となっています。制作費用は、条件に応じて大きく変動します。また、個人クリエイターに依頼するのか、制作会社に依頼するのかなど、依頼先によってもバラつきがあります。

詳しくは関連コラムをご確認ください。

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また、ナレーション収録も可能なため、外国語ナレーションにも対応しています。世界に向けて発信するためのアニメーション動画を作りたいと考えている場合も、ぜひジーアングルにご相談ください。

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おわりに

今回は、アニメーション動画について、解説しました。アニメーション動画は、企業の広告にも使用できます。アニメーションを利用することで、伝えたいメッセージが伝わりやすかったり見た人の印象に残りやすかったりなどのメリットがあります。プロモーション動画やサービス紹介などの企業動画に、アニメーションを採用してみてはいかがでしょうか。

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