映像や動画の制作を外部業者に依頼する際、まず気になるのは料金に関することですよね。
そこで今回は動画(映像)制作を依頼する際の料金相場や、見積もりの内訳で確認が必要な項目をご紹介します。
動画制作の依頼方法
動画(映像)の依頼方法は、主に2つの方法があります。
個人(フリーランス)
まず、クラウドソーシングやSNSなどを通じて、個人のクリエイターに依頼する方法があります。
個人で制作しているため、編集のみなど単体で対応している方が多い傾向にあります。
制作会社
次に、制作会社に動画(映像)の制作を依頼する方法があります。
制作にあたり十分なスタッフが対応し、企画から納品まで全体を対応してくれることが多い傾向にあります。
もちろん、編集のみなどの単体での作業も対応してくれるケースもあります。
動画制作にかかる料金の内訳
動画(映像)制作にかかる一般的な内訳は下記のとおりです。
- 企画費
- ディレクション費
- 編集費
- グラフィック制作費
- 音響効果費
- ナレーション費
- スタジオ費
- 撮影費
- 撮影機材費
- タレント費 など
また、テレビ用のマスターテープ代、放送フォーマット変換費などが加わる場合もあります。これらは企画内容で変動する部分が多いので、依頼する前に確認が必要です。
動画制作の料金相場は?
動画制作の料金相場は、動画の種類によって異なります。ここでは、動画の種類別に相場を解説します。
広告(CM)
広告動画(CM)は商品やサービス、企業の認知度向上のために作られる動画です。
制作相場は50~500万円。尺は10~30秒で作られることが多いです。
Web広告の場合は制作費用が低め。テレビで放映されるCMは制作料金が高額になることもあり、相場に幅があります。
会社紹介動画
会社紹介動画は、会社の認知度向上やビジョン・理念を伝えたいときに活用される動画です。会社紹介には採用向けの内容が含まれることもあります。
制作相場は50~200万円。動画時間や内容によって制作費が異なります。
商品・サービス紹介動画
商品・サービス紹介動画は、商品の効果やサービスといった目に見えないもののビジュアル化した動画のことです。
制作相場は30~150万円で、こちらも動画時間や内容によって制作費用に幅が出ています。
イベント動画
イベント動画は、社内イベントや展示会、社員総会などで利用する動画のことです。
費用相場は50~100万円となっています。
マニュアル動画
マニュアル動画は、商品・サービスの使い方を解説する動画のことです。
消費者や利用者に向けて具体的な使い方を伝えることができます。取扱説明書よりもわかりやすく、顧客は使い方がイメージしやすくなるといったメリットがあります。
動画制作の相場は50~100万円ほどです。
アニメーション動画
アニメーション動画とはイラストや文字に動きをつけた動画のこと。アニメーションはたくさんの種類があり、制作費用の相場も30~100万円と広くなっています。
価格の低いアニメーションはスライドショーで、30万円以内で制作依頼できるケースが多いです。
SNS用動画
SNS用の動画はSNSに投稿する動画のこと。縦型のショート動画の制作が中心となります。
動画の時間が短いことから、制作費用相場も1~50万円ほどです。
デジタルサイネージ(屋外広告)
屋外にある立体ディスプレイや巨大スクリーンに掲載する広告です。
動画のデジタルサイネージを作成する場合、相場は30~300万円となっています。
個人(フリーランス)に依頼するか、制作会社に依頼するかによって相場が異なる
前述のとおり動画(映像)制作は個人クリエイターか制作会社に依頼する方法があり、個人か制作会社かによっても制作にかかる費用が異なります。
個人クリエイターに依頼する場合は20万円からが相場となる一方、制作会社に依頼する場合の相場は30万円からとなっています。
動画制作の見積もりの内訳
【1】企画関連費用
企画の難易度や動画時間により大きく変わりますが、一般的な企業用プロモーション映像の場合、主に以下を確認しましょう。
企画構成費
動画(映像)に限った話ではありませんが、制作物は目的を達成するために、誰に何を伝えて、どのように見せれば、目標を達成できるかを企画構成してから制作に入ります。
そのため、制作物のコンセプトやテイスト、競合他社の調査・分析など、依頼主と制作会社とで打ち合わせをしながら、さまざまな資料を作成する必要があります。この企画提案の際の人件費が、企画構成費です。
ディレクション費
担当するディレクターの人件費です。
ディレクターは制作工程での指示を出し、制作全体を仕切る役割を担っています。制作工程で必要な打ち合わせや各種手配、関わるさまざまなスタッフへの指示出しやスケジューリングなど、さまざまな業務を担当しています。
撮影には多くのスタッフが関わりますが、ディレクターが指示を出さないと制作は進みません。そのため、ディレクター費は制作の依頼をする際に必要不可欠な見積もり項目といえるでしょう。
【2】撮影費用
制作会社により内訳に記載される項目名に違いがありますが、映像を撮影する際にかかる全般的な費用です。
一般的な企業用PV映像の場合の制作費用として、主に以下の点を確認すると良いでしょう。まとめて撮影関連費用として計上されることもあります。その際は、以下の詳細の費目ごとに確認すると良いでしょう。
撮影費
撮影に関わるカメラマンやアシスタントスタッフなどの人件費です。
撮影規模や内容によっても必要なスタッフが変わるため、事前に費用の確認が必要です。
撮影機材費
撮影に必要なカメラ、照明機材、音声機材などの機材費です。
カメラも家庭用のものとほとんど変わらないものから、映画の撮影でも使用される高性能なカメラまであり、費用と映像クオリティーに大きな差があります。
また、使用するレンズによって画質が大きく異なるため、諸々の費用確認が必要です。
その他、諸経費
撮影用小物など撮影時にかかる雑費、車両代などの費用です。スタジオ撮影の場合は、スタジオ代なども確認しましょう。
この他にも撮り直し、再編集する場合など制作工程が増え、追加で見積もりが発生するケースもあります。
【3】編集費用
編集費用とは、撮り終えた素材を編集して、最終的に仕上げる作業の際にかかる人件費です。同じ動画素材でも、編集の仕方によってまるで違う制作物に仕上がることがあります。
一般的な企業用プロモーション映像制作を依頼する場合、以下の点を確認すると良いでしょう。
編集作業費
映像編集の作業全般の際にかかる人件費です。
完成に必要な編集作業の工数により、費用は変動します。制作物の尺が長いほど作業時間も長くなるので、見積もりも高くなります。
さらに詳細な内訳になると、デジタイズ、ノンリニア編集などパソコン上での編集作業、インサート編集など一部分を入れ替える作業、および粗編集、さらに特殊映像効果などに区分けされます。
グラフィック制作費
ロゴやテロップの挿入をはじめ、タイトル画像やCG・アニメーションなど、制作物内で使用される素材のデザイン制作の際にかかる人件費です。
制作過程でボリュームの大きい追加要望があった場合や、担当するのがディレクターかデザイナーかによっても費用が変動するため、事前に内訳の確認が必要です。
音響効果費
アフレコの音声やBGM・効果音など音響効果にかかる費用です。BGMや効果音などは自社で制作したり、別途素材を購入したりする場合は、費用が変動します。
ナレーション費
ナレーター、ディレクター、録音エンジニアなど、映像に挿入するナレーションの収録の際にかかる人件費です。
スタジオ費
編集やグラフィック制作でもスタジオを利用することがありますが、一般的にナレーションの音声を録音する場合のスタジオ利用にかかる費用です。
動画制作は制作会社に依頼するのがおすすめ
制作会社は複数人のチームで制作にあたるため、スピーディーに対応が可能です。
また、制作実績の多い会社は提案数が豊富なので、映像制作や動画制作に関する知識をお持ちでなくても安心して依頼することができます。
ジーアングルでは、年間300件を超える制作実績があります。豊富な実績から培ってきたノウハウから、お客様のイメージに合う動画制作・映画制作に対応いたします。
動画制作・映画制作の発注をお考えの方は、ぜひご相談ください。
ジーアングルの動画制作事例
ここでは、ジーアングルでの動画制作実績をご紹介します。
不動産TVCM
こちらはTVCM映像の実績です。2次元キャラクターで事業内容を擬人化することで、短い時間でも視聴者に強く印象を残すアプローチをご提案しました。
制作予算は100~300万円となっています。
■ 制作実績
不動産TVCM映像
「ひだまりショウガ」紹介映像
こちらは商品紹介の映像制作の実績です。温活サプリメント「ひだまりショウガ」の紹介映像制作のご依頼をいただきました。
こちらの商品プロモーション動画の制作予算は100~300万円となっています。
■ 制作実績
「ひだまりショウガ」紹介映像
妖怪ウォッチ ぷにぷに ホロライブコラボ ティザーPV
こちらは、アプリゲームのプロモーション動画です。ジーアングルでは、コラボのサマーPVのご依頼をいただきました。
■ 制作実績
妖怪ウォッチ ぷにぷに ホロライブコラボ ティザーPV
おわりに
今回は動画(映像)制作の料金相場と見積の内訳についてご紹介しました。
制作会社によって見積書に記載される内訳は異なりますが、大きく企画・撮影・編集の3つに区分けして、見積書を作成する制作会社が多数です。
依頼する制作物の内容に対して、必要な人件費や機材費が妥当かをよく検討しましょう。見積が安いからと言って、安易に依頼してしまうのは失敗のもとです。
依頼する制作会社の動画クオリティーもしっかりと見定めて、見積に対して妥当な発注をしましょう。