こんにちは!幅広い制作領域を武器に「新たな驚きと感動を作る」制作会社ジーアングル ブログ編集部です。
企業やブランドがキャラクターを活用して商品・サービスの認知を高め、顧客との関係を深めるマーケティング手法であるキャラクターマーケティング。
くまモンやキウイブラザーズのようなBtoC事例が広く知られていますが、近年はBtoB企業による採用ブランディングや展示会・営業資料への活用など、活躍の場はどんどん広がっています。
「うちの会社にもキャラクターって必要?」
「導入してみたいけど、何から始めればいいかわからない…」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、本記事ではキャラクターマーケティングとは?に応える基本から実践的な始め方まで、まるごと解説します!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- キャラクターマーケティングの基本と期待できる効果
- IPコラボ・自社キャラクターそれぞれのメリット・デメリットと費用相場
- 自社に合った手法の選び方
- BtoB企業がキャラクターマーケティングを活用すべき理由と具体的な活用シーン
- 失敗しないためのキャラクター制作ステップと発注先の選び方
キャラクターマーケティングとは?
キャラクターマーケティングとは、独自性のあるキャラクターを用いて自社の商品やサービスをアピールし、競合他社と差別化を図るマーケティング手法です。
キャラクターを用いることで多くの人の関心を引きやすく、商品・サービスの認知拡大に効果的です。
商品やサービスごとにキャラクターを作成することもあれば、企業全体のマスコットとして活用されることもあります。
また、地域活性化を目的とした「ご当地ゆるキャラ」のような自治体のキャラクターも、キャラクターマーケティングの一種です。
「かわいい!」「おもしろい!」とキャラクターが話題を集めれば、企業や自治体の商品・活動のPRとなるため、幅広い層の関心を引きたい場合に有効なマーケティング手法といえます。
キャラクターマーケティングによって期待できる効果
キャラクターマーケティングの効果はさまざまありますが、ここでは代表的な3つのポイントに分けて解説します。
企業や商品、サービスの認知やブランディング向上につながる
PRしたい要素の認知やブランディング向上につながる点が、キャラクターマーケティングにおける最大のメリットです。
特に、知名度や人気が高い既存キャラクターを活用した「IPコラボ」は、競合他社との差別化を図りやすく、認知度を高める効果が期待できます。
キャラクターが持つイメージを企業・商品・サービスに投影でき、相乗効果が得られる点もキャラクターマーケティングの特徴です。
消費者がキャラクターに対して抱く愛着や親しみが、企業や商品への愛着や親しみにつながる可能性があります。
さらに、自社キャラクターが知名度と人気を獲得できた場合は、キャラクター自身が「企業の顔」として活躍し、ブランディングに大きく寄与するでしょう。
幅広い年齢へのアプローチができる
キャラクターは、言語化しづらい商品の魅力や世界観を直感的に伝えられるため、年齢を問わず受け入れられやすいという強みがあります。
テキスト中心の訴求では届きにくい層にも、視覚的な情報として自然に印象づけられるため、ターゲットを広げたコミュニケーションが可能です。
また、同じキャラクターでも媒体や表現を変えることで、幅広い世代に合わせた訴求がしやすい点も特徴です。
たとえば子ども向けにはポップで親しみやすい見せ方、大人向けにはストーリー性やデザイン性を強調した見せ方など、接点ごとに”刺さるポイント”を調整できます。
その結果、家族内で共通の話題になったり、購買決定に関わる層へ段階的に働きかけられるなど、より大きな認知・購買機会の創出が期待できるでしょう。
話題性・SNSでの拡散が期待できる
魅力的でユニークなキャラクターは話題性に富み、XやInstagram、TikTokに代表されるSNSでの拡散が期待できます。
ハッシュタグキャンペーンやコラボ企画との組み合わせにより、さらに拡散力が増す可能性もあるでしょう。
特にオリジナルキャラクターを用いる場合は、ファンによるイラスト投稿や二次創作といった形で、広告費をかけることなく広範囲に拡散されるケースもあります。
短期的な認知の獲得だけでなく、長期的なファンの獲得につながる点もキャラクターマーケティングならではの特徴です。
キャラクターマーケティングの手法①|IPコラボ

キャラクターマーケティングには、大きく分けて「IPコラボ(既存キャラクターの活用)」と「自社オリジナルキャラクターの制作・運用」の2種類があります。
IPコラボとは、すでに人気を確立している既存キャラクターの使用許諾を得て、自社の商品・サービスのプロモーションに活用する手法のこと。
自社でキャラクターをゼロから育てる必要がなく、既存のファン層へ即座にリーチできる点が最大の特徴です。
まずはIPコラボのメリット・デメリットと費用相場を確認しましょう。
IPコラボのメリット
新商品の発売キャンペーンや期間限定コラボなど、短期集中型のプロモーションと相性が良いIPコラボ。
既存キャラクターの活用には、主に3つのメリットがあります。
集客力を活かせる
IPコラボは基本的にすでに人気のあるキャラクターを起用することもあり、IP自体の人気を活かしたイベント・キャンペーンへの高い集客力が見込めます。
コラボ商品の発売時などで話題性や売上を確保しやすく、自社ブランドへのポジティブなイメージ醸成にも寄与します。
認知拡大のスピードが速い
IPの持つ既存ファン層により、自社キャラクターをゼロから育てる場合と比べて、認知の拡大スピードが格段に速い点も強みのひとつです。
キャラクターの人気によってはメディア露出が増え、広告効果がさらに高まるケースもあります。
ターゲット層がわかりやすい
ファン層の傾向(年齢・性別・興味関心など)と、自社の商品・サービスとの親和性を事前に検証したうえで起用できる点も魅力です。
相性が合えば、プロモーションの精度と成功率の向上が期待できます。
IPコラボのデメリット
メリットが明確である一方、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。
パートナーとなるIPの選定や事前調査を丁寧に行うことが、リスク低減の第一歩です。
著作権・使用条件の制約がある
キャラクターの著作権はIP保有者に帰属します。
使用料の支払いに加え、コスチュームやポーズ・使用媒体などに細かい制約が設けられるケースがあります。
IPコラボは既存ファンや既存の人気度を活用することから、IPそのものの世界観や性格を厳守することが絶対条件。
そのため、自社キャラクターと比べて表現や取り回しの自由度が下がる点は、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。
使用できる期間が限られている
契約期間が定められているケースがほとんどで、期間満了後は使用不可となります。
長期的・継続的なブランディングを目的とする場合には、不向きな手法といえます。
キャラクターの炎上リスクがある
VTuberの失言や、アニメキャラを取り巻く声優・原作者・制作陣の不祥事など、コラボにより炎上に巻き込まれる可能性はないとはいえません。
タレント・芸能人の起用と同じリスクですが、SNS運用状況や過去のトラブル有無を事前に確認しておくようにしましょう。
IPコラボの費用相場
IPコラボを検討するうえで、多くの方が気になるのが費用感ではないでしょうか。
費用は主に「最低保証額(ミニマムギャランティ)」と「ロイヤリティ」の2軸で構成されます。
| 目安 | |
|---|---|
| 最低保証額(ミニマムギャランティ:MG) | 百万円〜数千万円程度 |
| ロイヤリティ | 売上の数%〜十数%程度 |
| 契約期間 | 6ヶ月〜1年程度が多い |
人気IPほど初期費用は高くなる傾向があり、中小企業にとってはハードルが高いケースもあります。
一方で短期間での認知拡大や売上確保を優先する場合、費用対効果が高い手法となり得ます。
※契約するIPや使用媒体・期間によって費用は大きく異なります。詳細はIP保有者またはライセンシーや代理店へお問い合わせください。
自社の予算規模や目的に照らして、次のセクションで解説する「自社キャラクター制作」とあわせて比較検討してみてください。
キャラクターマーケティングの手法②|自社オリジナルキャラクター制作

「キャラクターマーケティングといえば、自社キャラクター」と思う方も多いのではないでしょうか。
キャラクター自体の人気が高まれば、タレントや芸能人を起用した場合と同様の効果が期待でき、グッズ販売など新たなビジネスチャンスにつながる可能性も秘めています。
まずはメリット・デメリットと費用相場を確認しましょう。
自社キャラクターのメリット
IPコラボと比べて自由度が高く、長期的な運用を前提に設計できる自社キャラクターの主なメリットは以下の4つです。
認知度・親しみやすさ向上につながる
キャラクターによるPRは視覚的効果で認知度向上を図る手段のひとつです。
ユーモラスなキャラクター像が親近感を与えることで、企業やブランドへの愛着や親しみを生む効果を期待できます。
繰り返しの露出により消費者との距離を縮めやすく、長期的なファン獲得にもつながります。
他社との差別化・ブランドイメージの統一を図ることができる
競合が増えるほど「どの企業も同じに見える」というコモディティ化のリスクが高まります。
自社キャラクターはその対策として有効で、消費者との間に「好きなキャラクターを持つこの企業を選びたい」という感情的なつながりを生み出すことができます。
また、企業の価値観をキャラクターに投影することで、ブランドイメージの統一も期待できます。
企業自体の資産になり、一度作れば多面的に活用できる
IPコラボには使用期限がありますが、自社キャラクターは制作後も継続して使い続けられる企業の資産です。
最初は特定の販促施策向けに作ったキャラクターでも、運用を重ねるなかで営業資料・展示会・採用コンテンツ・SNS運用など、多方面への活用も可能です。
一度の制作で複数の用途に横展開できる点は、費用対効果の観点でも大きなメリットといえます。
自社キャラクターのデメリット
自社キャラクターは企業の財産になり得る存在ですが、取り組む前に把握しておくべきデメリットもあります。
作成コストがかかる
自社のイメージに合うキャラクターをゼロから作る場合、制作費用が発生します。
制作会社に依頼する場合は数万円〜数十万円、クラウドソーシング経由で個人クリエイターに依頼する場合は1万円〜10万円程度が目安です。
ただし費用感は依頼内容やクオリティによって大きく異なるため、あくまで参考値としてご参照ください。
認知拡大に時間がかかる
IPコラボは既存ファン層への即時リーチが強みですが、自社キャラクターは中長期的な投資と捉える必要があります。
作成しただけでは認知されず、継続的な発信と施策が欠かせません。
「すぐに効果を出したい」という目的には不向きですが、腰を据えて取り組むことで、IPコラボでは得られない独自のファン層形成が期待できます。
効果が出ない失敗パターンもある
時間やコストをかけたからといって、必ずしも見合った効果が得られるとは限りません。
よくある失敗パターンとして、以下のようなケースが挙げられます。
- 目的やターゲットを定めずにデザインが先行してしまった
- 作成後の運用・露出計画がなく、社内で使われないまま終わった
- ブランドイメージとキャラクターのテイストがかけ離れていた
- 時代やターゲット層の変化に対応できず、デザインが陳腐化した
自社キャラクター作って終わりではなく、むしろ作ったあとの活用・運用からが本番。運用まで含めた戦略を事前に設計しておくことが重要です。
とはいえ戦略設計と発注先の選択を丁寧に行えば、これらのリスクは十分にコントロール可能です。
自社キャラクターの費用相場
自社キャラクターの制作費用は、依頼先や制作物の範囲によって大きく異なります。
| 費用目安 | |
|---|---|
| 制作会社・デザイン会社 | 数万円〜数十万円程度 |
| フリーランス (クラウドソーシング経由等) | 1万円〜10万円程度 |
| 社内で制作 | 人件費・ツール費用 Canva・Adobe Express・CLIP STUDIO PAINTなど |
※社内制作はデザイン担当者が社内にいる場合を想定しています。
Q.生成AIでキャラクターを作れるのでは?
ChatGPTやGeminiの画像生成機能や、Midjourney・Adobe Firefly・DALL-Eなどの画像生成AIは、キャラクターのデザインアイデア出しや方向性の検討には有効なツールです。
一方で、商用キャラクターとして継続展開するには、以下の点に注意が必要です。
- 著作権の帰属が不明確
生成AIの学習データや出力物の著作権は現時点で法整備が追いついておらず、商用利用にはリスクが伴います。 - ブランドとの一貫性の担保が難しい
プロンプトで再現性を高めることは可能ですが、複数カット・複数媒体での表現の統一には限界があります。 - キャラクター設定・世界観の構築ができない
生成AIはビジュアルの生成は得意ですが、ブランドに紐づいたストーリーや設定の設計には、人による整理とディレクションが必要です。
AIはあくまでアイデア検討の補助ツールとして活用し、商用展開を前提とするキャラクター制作は専門の制作会社への依頼を検討することをおすすめします。
IPコラボと自社キャラクター、どちらを選ぶべき?【目的・予算別】
IPコラボと自社キャラクターには、それぞれ異なるメリットとデメリットがあり、どちらが優れているかを一概に決めることはできません。
目的や予算に応じて、自社に最適な手法を選ぶことが重要です。
ここでは、判断の目安となるパターンと選択チャートを紹介します。
IPコラボを選ぶべきパターン
以下に該当する場合は、IPコラボが向いています。
- 潤沢な予算がある
- 自社の商品・サービスと強い親和性を持つIPキャラクターが存在する
- 短期間での認知拡大や売上確保を優先している
- 長期的なキャラクター運用よりも、特定キャンペーンへの活用を目的としている
IPコラボは最低保証額(ミニマムギャランティ:MG)として数百万円〜数千万円の初期費用が必要なケースがほとんど。
中小企業にとってはハードルが高い場合もありますが、既存ファン層への即時リーチという観点では、自社キャラクターでは代替しにくい強みを持ちます。
自社キャラクターを選ぶべきパターン
以下に該当する場合は、自社キャラクターの作成・運用が向いています。
- 予算がある程度限られている(数百万円〜数千万円はかけられない)
- 企業全体のブランディング向上を中長期的に狙っている
- 営業資料・展示会・採用・SNS運用など、複数の施策への横展開を検討している
- キャラクターを企業の資産として長期運用したい
スモールスタートを前提とする場合でも取り組みやすく、ロイヤリティも発生しません。
「まず1つの施策から始めて、徐々に活用の幅を広げていく」という進め方も可能です。
IPコラボのような即時リーチは難しいですが、中長期的かつ自由度高く活用でき、キャラクターを一時的なコラボレーションではない、自社の「資産」にできる点も魅力的です。
目的・予算別 選択チャート
IPコラボと自社キャラクター、それぞれの推奨パターンをご紹介しましたが、迷った際は以下の選択チャートも参考にしてみてください。
▼選択チャート
| IPコラボ向き | 自社キャラクター向き | |
| 予算規模 | 数百万円以上確保できる | 数十万円〜からスモールスタートしたい |
| 目的 | 短期の認知拡大・売上確保 | 中長期のブランディング・ファン獲得 |
| 運用期間 | 期間限定・キャンペーン単位 | 継続的・長期運用を前提にしたい |
| 活用範囲 | 特定の商品・サービスのプロモーション | 複数施策への横展開を想定している |
| リスク許容度 | 炎上・契約終了のリスクを許容できる | 自社でコントロールできる範囲で進めたい |
「どちらを選べばいいかわからない」「自社の状況に当てはめて考えたい」という場合は、ぜひジーアングルまでお気軽にご相談ください。
キャラクターマーケティングの成功事例
キャラクターマーケティングへの理解を深めるうえで、実際の成功事例は大きな参考になります。
ここではBtoC・BtoBそれぞれの代表的な事例を紹介します。
自社の業種や目的に近い事例を参考に、活用イメージを膨らませてみてください。
BtoC編
認知拡大・購買促進・ブランディングなど目的はさまざまですが、BtoCのキャラクターマーケティングに共通するのは「キャラクターそのものへの愛着が、商品・企業への愛着に直結する」という構造です。
くまモン(熊本県庁)

2010年に熊本県のご当地キャラクターとして誕生し、今や熊本県そのものを象徴する存在、そして「ご当地ゆるキャラ」の成功例の代表となったくまモン。
著作権を熊本県が持ち、事前に申請すれば無料で使用できる仕組みを採用したことで、自然と知名度が広がっていきました。
使用する側・提供する側の双方がメリットを享受できるWin-Winの設計が、ここまでの普及を支えた大きな要因のひとつ。
キャラクターを「管理する資産」ではなく「広げる仕組み」として捉えた点が、成功の本質といえます。
ヤン坊マー坊(ヤンマーホールディングス)

1959年に誕生した双子キャラクター「ヤン坊マー坊」は、農家や漁師向けの天気予報番組をルーツに持ちます。
これまで8回のリニューアルを重ね、2024年には一般投票を経て大幅なデザイン変更を実施。
現代の若者の葛藤や悩みに共感する姿勢を持つキャラクターへとアップデートされています。
60年以上にわたり、時代に合わせて進化し続けている点は、自社キャラクターの長期運用を検討するうえで参考になる事例ではないでしょうか。
キウイブラザーズ(ゼスプリ)

2016年のテレビCMでデビューしたグリーン・ゴールド・レッドの3兄弟。
歌とダンスを披露する姿が大ヒットし、日本国内におけるキウイの消費拡大に大きく貢献しました。
その後オランダ・韓国など複数の国でも展開され、グローバルなブランドキャラクターへと成長しています。
CMなどのメディア露出にとどまらず、ぬいぐるみやフィギュアなどのグッズ展開にも積極的に取り組み、売上増加とブランディングの両立を実現している点が特徴です。
ドンペン(ドン・キホーテ【パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス】)

1998年に誕生したペンギンのマスコットキャラクター「ドンペン」。
深夜営業のイメージを体現したミッドナイトブルーの体色とナイトキャップが特徴で、店舗看板での存在感はあまりにも有名です。
近年はお腹のハートマークが印象的な「ドンコ」もイメージキャラクターに加わり、グッズ展開も継続的に行われています。
ミャクミャク(2025大阪・関西万博)

2025年大阪・関西万博の公式キャラクターとして2022年に発表。
当初は独特の見た目が賛否を呼びましたが、着ぐるみの登場やイベント出演を重ねるなかで徐々にファンを獲得し、万博後期にはグッズ総数が8,000種類を突破するほどの人気キャラクターへと成長しました。
一定のルールを設けながら二次創作を積極的に促す施策も話題となり、ファン主導の拡散を生み出した点は現代のキャラクターマーケティングにおけるひとつのモデルケースといえます。
BtoB編
BtoBのキャラクターマーケティングには、サービス説明の補助・企業文化の可視化・採用ブランディングといった活用パターンが多く見られます。
防災戦隊ニッコージャー(日工株式会社)

「防災戦隊ニッコージャー」は、道路・建設機械メーカーである日工株式会社が制作した、5人組のヒーローキャラクターです。
運送業界で重視される「安心・安全」という価値を体現しており、SNSを中心に発信を続けています。
単なる啓発コンテンツではなく、正義のヒーローというエンターテインメント性を持たせることで取引先や地域からの支持を獲得。
BtoB企業がキャラクターで「企業文化」を可視化した事例といえます。
きとみちゃん(サイボウズ株式会社)

業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」のPRキャラクターとして制作された「きとみちゃん」。
IT業界特有の専門用語や抽象的なシステム説明を、キャラクターが登場する漫画形式で伝えることで、サービスの特徴や活用シーンの認知拡大に貢献しました。
「難しそう」という心理的障壁を下げ、検討層の裾野を広げた点は、サービスの複雑さに悩むBtoB企業にとって参考となる事例ではないでしょうか。
採用・インナーブランディング活用事例
キャラクターマーケティングの活用シーンは、顧客向けのプロモーションにとどまりません。
近年特に注目されているのが、採用ブランディングや社内コミュニケーションへの活用。
採用サイトやリクルート資料にオリジナルキャラクターを登場させることで、企業文化や雰囲気を視覚的に伝えやすくなるのです。
「親しみのある雰囲気の会社ですよ、こんな個性を持つ会社ですよ」というメッセージをキャラクターが代弁する形です。
また社内報や研修資料へのキャラクター活用は、インナーブランディングや従業員エンゲージメントの向上にも役立ちます。
クロコくん(日本ガイシ株式会社)

セラミックメーカーである日本ガイシが制作した公式キャラクター「クロコくん」は、採用ブランディングの文脈でも大きな効果を発揮した事例です。
同社は「社会を支える黒衣(くろこ)」というコンセプトをキャラクターに投影し、テレビCMやSNSを通じて継続的に発信。
「社名は知っていても、それ以上のことを知るまでにはハードルがある」という課題に対し、クロコくんを活用することで企業理解を一歩早く進められると、採用担当者自身が語っています。
このように、採用・社内活用をきっかけにキャラクター制作に踏み切るBtoB企業も増えています。
次のセクションでは、BtoB企業がキャラクターマーケティングに取り組む具体的な理由とメリットをさらに詳しく解説します。
BtoB企業こそキャラクターマーケティング!取り組むべき理由
BtoB企業は業界内での知名度はあっても、社外への認知が広がりにくい傾向があります。
製品や業務内容を言葉で説明しても伝わりにくく、競合他社との差別化に悩むケースも多いのではないでしょうか。
そこで有効なのがキャラクターマーケティングです。
視覚的な訴求力を持つキャラクターは、業種を問わずBtoB企業が抱えるさまざまなコミュニケーション課題の解決策になり得ます。
BtoB企業がキャラクターマーケティングを取り入れるメリット
「toC向けではないから、キャラクターは不要ではないか」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし業種や規模を問わず、キャラクターマーケティングが有効に機能するケースは多くあります。主なメリットとして以下をご紹介します。
製品・サービスの特徴や現場の雰囲気を直感的に伝えられる
システム系のIT企業をはじめ、製造・建設・物流業といった現場や製品を主体とするBtoB企業では、口頭や文章だけでは業務内容や強みを伝えきれない場面が多くあります。
キャラクターは視覚的なインパクトが強く、文字中心の資料と比べて情報が定着しやすい点が強み。
展示会や商談の場でキャラクターを活用することで、説明の手間を減らしながら印象に残るコミュニケーションが実現できます。
企業への親しみ・信頼感を醸成できる
消費者一人一人と関わることが稀であるBtoBにおいて、業界内では知られていても、取引先候補や求職者に「どんな会社かわからない」と思われるケースは少なくありません。
オリジナルキャラクターを企業の顔として継続的に発信することで、取引先や見込み顧客との間に感情的なつながりが生まれ、「あのキャラクターの会社」という印象付け・関係構築のきっかけになります。
採用ブランディングにも活用できる
業界内では一定の知名度があっても、求職者、特に新卒・若年層への認知が低い——BtoB企業の悩みのひとつではないでしょうか。
採用サイトやリクルート資料にキャラクターを登場させることで、企業文化や雰囲気を視覚的に表現でき、求職者の印象に残りやすくなります。
「なんか面白そうな会社だな」という第一印象が、応募意欲や内定承諾率の向上に寄与するケースもあります。
活用シーン別|BtoBキャラクターの使いどころ
BtoB企業におけるキャラクターの具体的な活用シーンを整理しました。
営業・展示会
展示会のブースや営業資料にキャラクターを取り入れることで、競合他社のブースや資料との差別化を図れます。
特に展示会では、多くのブースが並ぶなかでキャラクターの存在が視覚的なフックとなり、立ち寄りやすい雰囲気を生み出す効果も。
名刺やノベルティへの展開も、接触後の記憶定着に有効です。
採用ブランディング
採用サイト・会社説明資料・SNSにキャラクターを活用することで、企業の個性や雰囲気を求職者に伝えやすくなります。
特にテキスト中心の訴求では伝わりにくい「現場の空気感」や「社風」を、キャラクターが視覚的に補完する役割を担います。
お堅いイメージのある業界・企業や業務内容の説明が難しい業種ほど、「オリジナルキャラクターがいる」こと自体が印象アップに繋がったり、キャラクターによる直感的な訴求が効果を発揮しやすいといえます。
社内コミュニケーション・インナーブランディング
社内報・研修資料・社内イントラへのキャラクター活用は、従業員エンゲージメントの向上やインナーブランディングにも寄与します。
堅くなりがちな社内コンテンツにキャラクターを加えることで、情報の読まれやすさや浸透率の向上を期待できます。
社外向けと社内向けで同じキャラクターを活用することで、ブランドイメージの一貫性も保てます。
成功例から見る制作のポイントと、自社キャラクターのトレンド
成功事例を分析すると、共通する制作のポイントが見えてきます。
愛されるキャラクターを生み出すために押さえておきたいポイントと、近年のトレンドを確認しましょう。
ポイント1:事前に目的・ユーザー分析を行い戦略を固める
キャラクター制作において、デザインより先に取り組むべきなのが戦略の設計です。
まずは「何のためにキャラクターを作るのか」を明確にし、ターゲット層の年齢・価値観・使用メディアなどを分析したうえでコンセプトを策定しましょう。
また、自社の商材やブランドコンセプトとキャラクターの親和性が薄いと、認知されにくくなるだけでなくキャラクターマーケティングの効果が十分に発揮されない可能性があります。
訴求したい内容とかけ離れた設定にならないよう、ブランドとの整合性を意識した設計が重要です。
ポイント2:類似キャラクターがいないか事前に確認する
既存キャラクターとの類似は思わぬトラブルの原因になります。
キャラクターは著作権で保護されており、デザインや造形が酷似している場合は炎上や訴訟に発展しかねません。
(特に生成AIは知らず知らずのうちに類似が発生する可能性が否めず、キャラクターマーケティングにおいて生成AIを推奨しない最大の理由がこの点なのです。)
せっかく制作したキャラクターを利用できなくなる事態を避けるためにも、社内外で二重・三重のチェックを行うことをおすすめします。
制作会社に依頼する場合は、この確認プロセスをワンストップで対応してもらえるケースが多く、リスク低減の観点でも安心です。
ポイント3:見た目で何を表しているかをわかりやすくする
どれだけ魅力的なデザインでも、ひと目見て「何を表すキャラクターか」が伝わらなければ効果は薄れてしまいます。
視覚的な第一印象で、ブランドや商品との関連性が伝わるデザインを意識しましょう。
キャラクターの造形・色・モチーフが企業や商品のイメージと一致していると、初めて見た人にも「あの会社のキャラクターだ」と認識されやすくなります。
ポイント4:ユーザーが「推したくなる」設定・存在理由を練る
人気キャラクターには共通して、ユーザーが応援したくなる個性や背景が備わっています。
販促目的や企業ブランディングといったビジネス目的だとしても、見た目だけでなく話し方・口癖・ストーリーといったバックボーンにもこだわりを持ち、丁寧に設計することが重要です。
企業の製品や社風に合ったコンセプトとストーリーを明確にし、キャラクターの「存在理由」をデザインに落とし込むことで、ユーザーの共感を得やすくなります。
「ゆるキャラからVTuber・人型キャラクターへ」トレンド変化

一時期大流行した「ゆるキャラ」に代わり、近年は企業キャラクターでもVTuber・人型キャラクターが増加傾向にあります。
VTuberはポーズや表情に差分をつけやすく、シーンに合わせた応用がしやすい点が企業に好まれる理由のひとつ。
展示会のモニターでVTuber型の自社キャラクターが説明するなど、人の代わりとしての役割も期待できます。
従来の企業キャラクターはグッズ展開など商品としての展開が中心でしたが、VTuberとしてSNS運用やライブ配信を行い、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取るスタイルも広がっています。
キャラクターとの双方向のやり取りが可能になることで、ファンの親しみや愛着がより深まる点が強みです。
キャラクターはどんな展開ができる?
制作したキャラクターは、さまざまな展開で存在感を高めることができます。代表的な活用例は次のとおりです。
- 製品パッケージ
- 広告(テレビCM・Web広告・YouTube広告など)
- SNS運用・ライブ配信(ストリーミング配信)
- グッズ・LINEスタンプなどの展開
- 採用サイト・リクルート資料への展開
- 社内報・研修資料などインナーブランディングへの活用
まずはコストがかかりにくいSNS運用などでデビューさせ、徐々に広告展開・グッズ展開へと段階的に拡大すると失敗を避けやすいでしょう。
イベントへの登場や、インフルエンサーなど著名人とのコラボにより、話題性を生み出す施策も有効です。
(こうなってくるとIPコラボに近いかもしれません。)
キャラクターマーケティングの始め方|自社キャラクターの制作ステップ
いきなりデザインに着手するのではなく、戦略と設計を固めることが成功への近道です。以下の5つのステップを順番に進めましょう。
- 市場やターゲットを分析する
自社の業界や市場環境、競合キャラクターの有無を調査します。ターゲット層の年齢・性別・興味関心を明確にすることで、デザインの方向性がぶれにくくなります。 - コンセプトを策定する
「何を体現するキャラクターか」「どんな個性・世界観を持つか」を言語化します。この段階での言語化が、デザイン工程でのブレ防止と関係者間の認識統一につながります。 - キャラクターデザインを行う
コンセプトに沿って複数のデザイン案を制作します。ビジュアルの完成度は大切ですが、コンセプトとの整合性を優先する意識が重要です。 - 試作とフィードバックによる改善を繰り返す
SNSやイベント等で試験的に運用し、ターゲット層の反応を確認します。フィードバックをもとに改善を重ねることで、より多くの人に受け入れられるキャラクターへと磨き上げられます。 - 展開するメディアを選定する
SNSや採用サイトなどコストがかかりにくいチャネルから始め、反響を見ながら広告・グッズ・展示会ツールへと段階的に拡大するのが失敗を避けやすい進め方です。
個人クリエイター・制作会社、どちらに頼むべきか
キャラクター制作の発注先は、大きく「制作会社」「クラウドソーシング・個人クリエイター」に分かれます。
※社内制作は外注が必要ない反面、デザインスキルを持つ担当者が社内にいることが前提ですので、「発注先」という視点の本項では省略させてください。
| 制作会社 | クラウドソーシング 個人クリエイター | |
|---|---|---|
| イラスト制作費※1 | 15万円~20万円 | 5,000円~7万円 |
| 著作権譲渡費 | 基本料金に含まれる場合が多い | 応相談 (不可の場合もあり) |
| 合計 | 20万円~45万円程度 | 1万円~10万円程度 |
| ポーズ追加費 | 1万円~3万円/1点 | 5,000円~2万円/1点 |
※1:本表では、提案費(ブランドイメージのヒアリングから適性モチーフの提案など)、リサーチ、パターン提案、修正、ブラッシュアップを含めた料金を記載しています。
※著名クリエイターは上記の限りではありません。
単純なイラスト制作費で見ると、クラウドソーシング・個人クリエイターへ依頼する方が安く抑えられる可能性があります。
一方、求める品質・テイストのクリエイターを探す難しさや、進行途中で連絡がつかなくなるリスクもゼロではありません。
著作権の交渉や方向性の指示出しなど、自社でがっつりハンドリングできる(ディレクションできる)依頼慣れした方向きといえます。
制作会社に依頼するメリット
はじめてキャラクター制作を依頼する場合、「どう指示を出せばいいかわからない」という不安はつきものですよね。
制作会社であれば、ブランドイメージのヒアリングから適切なクリエイターの選定・制作・修正対応まで、一貫してサポートを受けられます。
著作権についても、弊社を例にすると基本的に権利譲渡前提で進行するため、多面展開や長期運用でのトラブルリスクを低減しやすい点も安心です。
「何から相談すればいいかわからない」という段階でも、流行デザインの知見を活かしながら自社に合った提案をもらえ、丁寧なヒアリングをもとに進めてもらえます。
キャラクターマーケティングに関するご相談はジーアングルまで
キャラクターマーケティングに関するご相談は、年間3,500件の制作実績を持つ株式会社ジーアングルにお任せください。
20年以上にわたりゲーム・エンタメ業界で制作を行ってきた経験をベースに、流行デザインを取り入れながら、企業・商品・サービスのトーン&マナーを守ったキャラクターをご提案します。
キャラクター活用の第一歩としてマスコットキャラクター・ゆるキャラ・企業VTuberのデザインをはじめ、制作後の活用・展開を視野に入れた企画のご提案など、「作ったあとどう使うか」まで含めて、一緒に考えます。
以下のようなお悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。
- 自社にキャラクターマーケティングが合うか判断できない
- IPコラボと自社キャラクター、どちらが自社に向いているか迷っている
- キャラクターは作りたいが、予算感や進め方がわからない
- 採用や展示会など、特定の用途に向けたキャラクター活用を検討している
- 過去に制作したキャラクターをうまく活用できていない
よくある質問(FAQ)
ここでは、キャラクターマーケティングについてよくある質問をまとめました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャラクターマーケティングの基本から実践的な始め方まで、最後に要点は以下のとおり。
- キャラクターマーケティングとは、独自性のあるキャラクターを用いて商品・サービスをアピールし、競合他社と差別化を図るマーケティング手法。
- 手法は「IPコラボ」と「自社オリジナルキャラクター制作」の2種類があり、目的・予算・運用期間に応じて選ぶことが重要。
- BtoB企業でも、営業・展示会・採用ブランディング・社内コミュニケーションなど幅広い活用シーンがある。
- 制作前に目的・ターゲット・コンセプトを固めることが、失敗を避けるための最大のポイント。
- スモールスタートでも取り組めるが、作って終わりではなく運用まで含めた戦略設計が不可欠。
ぜひ本記事を参考にキャラクターマーケティングを検討・始めてみてくださいね。

