ボイスサンプルの作り方は?作成手順や作成時の5つの注意点

ボイスサンプルの作り方は?作成手順や作成時の5つの注意点

声優やナレーターなど声の仕事を目指す方にとって、なくてはならないものが「ボイスサンプル」。自身の声質や声の種類などをわかりやすく示すために収録された声のサンプルのことです。そこで今回は、ボイスサンプル作り方や作成時のポイント・注意点などをご紹介します。

ボイスサンプルの重要性

まずボイスサンプルとは、声の特徴やできる表現・役柄といった声の種類や演技の幅などを示すために収録された声のサンプルのことをいいます。声優やナレーターなど声の仕事を行う方の宣材の一種で、いわゆる名刺のようなものです。ボイスサンプル1つで役が決まることもあるため、とても重要です。
作品のオーディションによってはボイスサンプルを広く集め、一次審査を行う場合もあります。そのため、ボイスサンプルはオリジナリティがあり、「私はこんな声で、こんな芝居ができます」と簡潔に自分の人物像・強み・技術を伝えられるものを作成する必要があります。

ボイスサンプルの作り方

ボイスサンプルの作り方は、原稿や台本の用意・練習・録音の3工程に分かれます。原稿や台本を用意する前に自分がどんなキャラクターに向いているか、声に合う演技はどんなものか、自分の声の特性を知っておくとスムーズに進められるでしょう。

原稿や台本を用意する

ナレーターを目指している場合はナレーションの原稿・台本、アニメなどの声優を目指している場合はキャラクターの原稿・台本を用意しましょう。

原稿や台本はネットで探すとさまざまなものがありますが、ネットで拾った文章をそのまま使うのはおすすめしません。その理由は、他の方とセリフやナレーションが被ってしまったり、文章になっていなかったりするためです。オーディションで他の方と文章がすべて被ってしまうと、聞く側に悪い印象を与えてしまうこともあります。また、文章がおかしかったり、背景設定がわかりづらく演じにくいことも。自身の特性・個性を活かした演技を伝えることが難しくなります。

ただし、オリジナルの原稿であっても、似たり寄ったりのキャラクターばかりを用意してしまうと演技の幅が狭いという印象を与えてしまいます。属性や年齢などある程度幅を持たせて構成すると演じる声の種類を見せることができるでしょう。

また、ボイスサンプルには制限時間が設けられています。なるべく自己紹介を含めて2分以内で終わるようにすると、聞く側も飽きずに最後まで視聴することができます。

練習する

原稿や台本が決まったら練習を始めます。練習中はただ原稿や台本を読むのではなく、自分の声を録音して必ず聞き返しましょう。自分の声や演技を聞き返すことで改善すべき点が見えてきます。自身が満足するものを作成することも大切ですが、自分の個性・特徴をいかに相手に伝えられるか、ということが非常に重要です。
2分間の短い間で自身の個性を相手に伝え、聞いた相手にもう少し聞きたいと思わせるボイスサンプルに仕上げましょう。

録音・編集する

練習を終えたら、録音しましょう。録音場所はできるだけ静かな場所を選びます。
自宅で録音する場合は、家族の声やインターホンの音など、予期せぬ雑音が入ってしまう可能性もあるため注意が必要です。

また、オーディション用のボイスサンプルはクオリティを求められるため、プロと同じ環境で録音するのがおすすめです。スタジオによっては、リップノイズの除去や音割れの修正などをしてくれるサービス等もあるため、クオリティの高いボイスサンプルを作ることができます。

BGM・SE(効果音)は、声優のボイスサンプルでは基本的にいれません。ただし、ナレーションのボイスサンプルに関してはいれたほうが良い場合もあり、声優・ナレーション目指すべきものを明確にしてボイスサンプルを作成すると良いでしょう。

伝わる・受かるボイスサンプルを録音するには

ここからは、相手に伝わる、オーディションに受かるボイスサンプルを録音するための方法、ポイントをご紹介します。

自宅で録音する方法

自宅で録音を行う場合は、自身の声をクリアに録音するための場所と機材が必要です。具体的には以下になります。

  • ノイズが入らない静かな場所
  • コンデンサーマイク
  • オーディオインターフェース
  • パソコン
  • 音声編集ソフト
  • マイクスタンド
  • ポップガード

など

機材を用意することができない場合は、最低限、静かな空間とリニアPCM録音(※)ができるボイスレコーダー、パソコンと音声編集ソフトだけでも用意しておくと良いでしょう。一人で録音を行う場合、すべて一人で行わなければならないため、費用と時間がかかります。

また、スマホでも、ボイスサンプルを録音することは可能です。スマホにそのまま録音するよりも、コンデンサーマイクや高音質のアプリなどを用意すると、クオリティ高く作ることができます。スマホ録音は静かに録音できる場所さえ見つけておけば、手軽に行うことができるでしょう。

ただし、オーディション用に提出する場合にはあまりおすすめできません。声優にとってボイスサンプルは重要な宣材です。自身の声を聞き、改善するために録音するなどの場合に使用するには便利ですが、オーディションなど自身の今後につながる重要なシーンではスタジオ収録など、プロと同じ環境で録音したボイスサンプルの方が、聞く側に良い印象を与えるでしょう。

(※)…オーディオCDで用いられる音声データ形式をリニアPCM形式と呼ぶ。リニアとは非圧縮を意味していて、アナログ音声をそのままデジタル信号に置き換えて保存するため、加工されていない原音を録音することができる

ボイスサンプル録音はスタジオを利用する

ここからはスタジオを利用してボイスサンプルを録音する場合についてご紹介します。

結論からいうと費用感はピンキリといえます。個人と法人、ディレクション込みなどでも価格が異なるため、一概には言えませんが、3000円代~30,000円代ほどが費用相場といえるでしょう。スタジオによっても設備やプランは異なります。編集・ノイズ除去など細かい修正をしてもらうプランがあったり、録音と最低限の編集のみであったりさまざまです。

オーディションなど重要なシーンで使用するボイスサンプルに関しては、自身の声の魅力を最大限に見せることが必要です。そのため、編集・ディレクション込みのプランを利用したり、プロが使用しているスタジオを利用したりすると良いでしょう。ディレクション込みプランであれば、業界に強い方から客観的な意見をもらうこともできるのでおすすめです。

ボイスサンプル作成の注意点5つ

ここからはボイスサンプル作成の注意点を5つご紹介します。

1.アクセントを徹底する

声優にとって命ともいえるアクセント。地方特有の方言(関西弁・京都弁など)はキャラを演じる上で武器になる要素ですが、標準語を話せることが基本となります。出身地限らず、標準語のアクセントは徹底させましょう。

2.名前は明るく丁寧に

演じるセリフに力をいれるのはもちろんですが、自身の名前も明るく丁寧に紹介しましょう。ボイスサンプルの一番初めに来る名前・自己紹介とともに自分の素の声をアピールしましょう。

3.聞き手を飽きさせない工夫をする

演じるキャラのセリフに細かな設定をつけましょう。年齢、場面、セリフ相手との距離や誰に対してのセリフなのか、など細かく設定することで、演じる人物の背景をイメージすることができます。具体的にキャラを想像して演じる声は設定がない時に比べて演技の深みが異なります。

4.ブレスのたびに芝居を変える

プロの声優は、セリフとセリフの合間に行うブレスのたびに芝居を変えていて、短いセリフの中で2階連続して同じ表現を使うことはありません。これにより、高い演技力と表現力をアピールすることができます。そのため、ボイスサンプルでも1行ごとに芝居を変えることが大切です。

5.合間と合間の切り替えをこだわる

ボイスサンプルでは2分ほどの時間の中でさまざまなキャラクターを演じなければならないため、セリフの合間と合間の切り替えが重要です。そのため、セリフの合間は3~4秒間をとっても良いのでその間に次のキャラクターに切り替えるようにしましょう。特に重要なのが、1番目と2番目の切り替えです。最初のキャラから2番目のキャラへの切り替えがうまくいくことで、相手に切り替えがしっかりできる(=芝居が上手い)印象を与えることができます。

ボイスサンプルの録音はジーアングルへ

ボイスサンプルは声優・ナレーターにとってキャスティングにかかわる重要な宣材です。ジーアングルではボイスサンプル収録を行っており、プロの声優も使用するスタジオでクオリティの高いボイスサンプルを作成することができます。案件にかかわっているディレクター、エンジニアが直接担当し事前ヒアリングやディレクションを行うディレクションプランと、収録のみを行うシンプルプランの2タイプをご用意しています。シンプルプランであってもエンジニアが気になる活舌や滑りなどに関してはその場で知ることができます。プロ仕様のスタジオで手軽にボイスサンプルを録音してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回は、ボイスサンプルについて紹介しました。声優を目指す方にとってボイスサンプルの作成は必須です。また、ボイスサンプル1つでキャスティングにつながることもあります。特に収録の際はプロと同じ環境であるスタジオで行う方がクオリティの高いものができるため、おすすめです。スタジオのプランによっては実際にプロの声優と仕事を行ったことのあるディレクターにディレクションをしてもらうことも可能です。業界に詳しい方から客観的な意見をいただくこともできます。ボイスサンプルの作成についてお悩みがありましたら、ぜひジーアングルにご相談ください。