こんにちは!幅広い制作領域を武器に「新たな驚きと感動を作る」制作会社ジーアングル ブログ編集部です。
YouTubeやTikTokといったSNSを中心に流行している「縦型ショート動画」。
最近ではテレビ局が縦型ショートドラマを手がける例も増えており、SNSに留まらない新たなエンタメとなっています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000129004.html
流行とは移ろいゆくもの。いちいち気にしてられないよ!という方も多いかもしれません。
ただ、隙間時間にSNSを眺めてスワイプしたその動画。
縦型で、しかも広告(PR枠)ではありませんでしたか?
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、縦型ショート動画は娯楽コンテンツを超え、動画広告・SNS広告の配信先として「定番化」しているのです。
そこで今回は、説明しようと思うと案外難しい「なんでここまで流行ってるの?」という疑問にお応えし、企業が主に発信面で取り入れるべき理由について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそも縦型ショート動画とは?

縦型ショート動画とは、その名のとおり縦長かつ15〜60秒程度の短尺動画を指します。
縦型ショート動画の特徴
- スマートフォンで全画面表示される縦長の形(アスペクト比9:16)
- 基本的に15~60秒の短尺(長くても2~3分)
- TikTok、YouTube、Instagram、X(旧:Twitter)等の主要SNSで見られる

引用:https://www.youtube.com/@gangle2012/shorts
TikTokを起点にほか主要SNSが取り入れたことで爆発的な流行を生み、現在はSNSにおける動画コンテンツの定番となりました。
縦型ショート動画が“当たり前”になっている理由

なぜ縦型ショート動画が流行っているのか?なぜSNSを中心に定番の型となったのか?
その理由を4つ解説します。
スマートフォンでの動画視聴が主流になった
縦型ショート動画流行の1つ目の理由は、10〜30代を中心に動画視聴に使用するデバイスがスマートフォン主流になったからです。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000140336.html
画面が横長のテレビやパソコンとは対照的に、スマートフォンのディスプレイは縦に長く作られています。
縦型ショート動画は、そんなスマートフォンの形状に最適化された形をしている点で、視聴体験的にも、操作するうえでもメリットがあるのです。
- 視聴体験面
スマートフォンを横にしなくてもフルスクリーン(画面全体)で視聴できる
→横型動画よりも手間なく高い没入感を得られる - 操作面
縦型ショート動画が定着しているSNSは、上から下にスクロールしていくUXが採用されている
→SNSのほか操作からの流れを妨げず、ストレスなく視聴できる
横型動画がスマートフォンで視聴されなくなったわけではありませんが、縦に持ったままだと動画が小さく没入感が薄まってしまいます。
スマートフォンでの視聴に最適化された「縦」という形が、視聴習慣として定着した要因といえます。
タイパ需要が高まった
現代の若者はタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向にあります。
15〜60秒程度の短尺で最後まで視聴できる縦型ショート動画は、無駄を嫌う現代人のニーズに合致したコンテンツなのです。
また、SNSを見るのは通勤・通学時間やちょっとした休憩といった「スキマ時間」であることも多く、そういった暇つぶしに短時間で気軽に視聴できることも、タイパ需要に噛み合っているといえます。
アルゴリズムが“ハマる動画”を強制的に届けてくれる
インターネットを利用した従来の動画視聴は、検索から始まる能動視聴が基本でした。
しかしTikTokなどのSNSは、ユーザーの視聴・閲覧履歴などから興味関心を分析しておすすめをフィードする、「発見」から始まる受動視聴のサービスです。
進化したアルゴリズムにより、ユーザーは自身の興味関心にマッチする縦型ショート動画を延々視聴できる(視聴させられる)環境に身を置いています。
能動的に検索をしなくても、半ば「強制的」に動画が届けられる環境が整備された点も、縦型ショート動画が“当たり前”になっている理由の一つです。
誰でもクリエイターになれる
従来、動画作成はSNSでの投稿を含め、専門のスキルや専用の編集ソフトが必要で、おいそれと素人が手を出せない領域でした。(もちろん今もそうですが)
縦型ショート動画流行の起点となったTikTokを例にすると、アプリ内で動画の編集ができることに加え、JASRACなどと包括契約済みのTikTok公式音源ライブラリを無料で使用できます。
このように、本当にスマートフォン1つで作り手になれる・バズるチャンスがあるのも、縦型ショート動画が定着した一因といえるでしょう。
企業のPRや採用に縦型ショート動画を取り入れるべきなのか

ここまでご紹介したように、スマートフォンに最適化された縦型ショート動画は、SNSを活発に利用する10〜30代を中心に“当たり前”の存在となりました。
とはいえ、
「流行ってるのはわかったけど、企業がSNSの動画にそこまで一生懸命になる必要はないんじゃない?」
「やってみたくはあるけど、今正直手いっぱいだし…」
というもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここでは企業の発信(商品PRや採用等)に縦型ショート動画を取り入れるべき5つの理由を解説します。
情報収集の場と化しているSNSに最適な形式
昨今、縦型ショート動画が定着しているSNSは、従来のGoogle検索と同等か、場合によってはそれ以上の情報収集の場として機能しています。

次点でYouTubeの方が検索エンジンであるYahoo!検索より利用率が高い
引用:https://www.commercepick.com/archives/64095
採用面に関して就職活動中の学生を対象に実施された調査では、SNSで社名を検索した就活生は85.8%にのぼり、採用活動においてもSNSが情報収集の場として機能していることがわかります。

加えて、動画はテキストの5,000倍の情報を伝えることができるといわれており、
・スマホの操作を邪魔しない形で(縦型)
・短時間で(ショート)
・効率よく情報を得られる(動画)
というユーザーの需要にマッチした縦型ショート動画は、企業の発信活動にも不可欠といえるのです。
参入しないと出遅れる可能性が高い
サイバーエージェントが実施した市場調査によると、2024年の縦型動画広告の市場規模は、前年対比171.1%の900億円に到達しています。
需要は今後も増加する見通しで、2028年には2,088億円に達する見込みです。
縦型ショート動画の活用に出遅れると、販促や採用といった目的を問わず他社に後れを取る可能性があります。
より娯楽コンテンツに近い形での訴求が可能
SNSの普及に伴いSNS広告も激増した結果、ユーザーの「広告慣れ」「広告嫌い」を助長することとなり、SNSでも広告がスキップされやすくなりました。
「広告・PR枠でも好きな人のおすすめなら見てもらえる」との思惑からインフルエンサーが起用されてきましたが、今やインフルエンサーによるPR枠もスルーされる傾向にあります。
情報収集の場と化しているのも事実ですが、そもそもSNSは娯楽の場所。
自分の好きなもの・興味のあること以外に対して、ユーザーは元来容赦がありません。
つまり、より娯楽に近いコンテンツ(自然と・自発的に興味や好意を誘発するコンテンツ)でなければユーザーに興味を持たれなくなっているのです。
縦型ショート動画も例にもれず動画の内容には工夫が必要ですが、従来のテレビCMやWEB広告に比べ、「広告っぽさ」を感じさせない特徴があります。
- スワイプ操作により、広告視聴も一般動画と地続きで見てもらえる
- スマートフォンの全画面視聴が前提=画面占有率が高く、視聴のノイズとなる要素(メニューなど)が目に入りずらい
★自然投稿に擬態できるため、最後まで見てもらえる可能性が高い
また、4割が『広告だと気づいた後でも、その動画が「面白い」または「自分に役立つ・興味がある」と感じられれば最後まで視聴する』と回答した調査結果もあります。

娯楽コンテンツに近い広告展開ができる縦型ショート動画は、現代において最も訴求しやすい広告形態のひとつといえます。
SNSのレコメンド機能で「フォロワー以外」にも拡散を期待できる
【アルゴリズムが“ハマる動画”を強制的に届けてくれるから】でも解説したように、SNSのレコメンド機能により、自社アカウントのフォロワー以外にも動画が拡散される可能性があることも見逃せないポイントです。
狙ったターゲットにリーチできるだけでなく、ターゲットのフォロワー、そのまたフォロワーにもアプローチするチャンスがあり、認知拡大を実現できる点も縦型ショート動画を活用するメリットです。
1つ作ってしまえば複数SNSへの展開も容易
TikTok、YouTube、Instagramといった主要SNSにおいて、「アスペクト比9:16」かつ「解像度1080×1920px(フルHD)」というサイズが共通で推奨されています。
※ほかにもフレームレート等の条件があります。
つまり、1つの動画をリサイズしなくても複数のSNSに展開できる汎用性の高さも、縦型ショート動画のメリットです。
従来の横型動画で考えると、展開先に合わせてSNSごとに動画を調整する必要がありました。
縦型ショート動画は調整も必要なく、上下に黒帯なく全画面表示できる共通のサイズで、複数のプラットフォームに展開できるのです。
企業による縦型ショート動画の活用例

縦型ショート動画の特徴や、企業も取り入れたほうがいい!といえるポイントをご紹介しましたが、すでに導入している企業はどのように活用しているのでしょうか。
ここでは、縦型ショート動画を導入している企業の事例をご紹介します。
※2026年1月時点の情報
ポケモン
ポケモンは各種公式SNSでゲームの情報発信と共に、YouTubeなどSNSでしか見ることのできないオリジナルコンテンツを多数展開しています。
「さらにポケモンを身近に感じてもらう」ことを目的としており、ポケモンとの日常を描く縦型ショート動画は550万回再生超を超えるなど、大きな反響を呼んでいます。
ヤンマーホールディングス株式会社
農業機器をはじめ建設機械、発電機といった産業機械の製造を扱うヤンマーホールディングス株式会社は、Z世代の認知拡大を目的にショートドラマを展開。
いいね24万件、コメントも1,700件を超え、3万人を超えるフォロワーを獲得しています。
株式会社オープンハウス
不動産業界の大手企業OPEN HOUSEは従業員インタビューを中心としたコンテンツを配信しています。
ターゲットである体育会系の運動部男子をアニメーションで表現しつつ、再生回数4,000万回超の話題曲「春嵐」を起用するなど、エンタメ感のあるアプローチも行っています。
縦型ショート動画のデメリット・注意点

ここまで縦型ショート動画のメリットを中心にご紹介してきましたが、動画内容や扱いに注意しないと見てもらえないどころかマイナスブランディングにもなりかねません。
ここでは縦型ショート動画を活用するうえでのデメリット・注意点を解説します
ショート(短い)だからこそ伝えられる情報量が限られる
縦型ショート動画は「ショート」とつくだけあって、1本あたり15秒〜60秒(長くても3分ほど)という短さが特徴です。
短尺であることはユーザーの視聴難易度を下げると同時に、伝えられる情報量が限られるうえ、冒頭3秒で最後まで見てもらえるかが決まるとも言われています。
参照:https://dougano-madoguchi.com/?p=7388
つまり、動画全体の情報を的確に取捨選択するとともに、視聴完了を左右する冒頭3秒でいかにユーザーの興味関心を引くかが、縦型ショート動画活用に欠かせない考え方なのです。
縦型ショート動画だけで完結する必要はなく、「あくまで興味付けの役割のみと割り切り、根幹部分は長尺動画へ誘導する」といった戦略も一考の余地ありといえます。
悪い意味での拡散・炎上の可能性
炎上リスクは縦型ショート動画に限った話ではないとはいえ、SNSはユーザーとの距離が近いプラットフォーム。
良い意味での拡散はもちろんのこと、悪い意味で拡散される可能性が高いことも念頭に入れなければなりません。
悪ふざけ、非常識な内容、過激な表現や繊細な話題、肖像権・著作権の侵害など、炎上リスクのある内容は基本的に避けるべきです。
肖像権・著作権への理解、コンプライアンス、倫理的な配慮を重んじて動画を作り、投稿前には二重・三重のチェック体制で炎上対策を徹底しましょう。
社員出演の場合、退職者が出た際作り直す必要がある
予算を抑えた運用を考える際、インタビューなど社員に出演してもらうシチュエーションは多いですよね。
タレント起用と違い社内でコントロールしやすい反面、当該社員が退職した際は、どんなに再生回数が多い動画でも取り下げ・作り直しが必要です。
また、デジタルタトゥーを避けるために、後から動画を消してほしいと依頼があったり、そもそも出演を辞退する社員が多いかもしれません。
社員出演の動画には一定のリスクがあるほか、そもそも制作できない可能性があることも考慮しておきましょう。
広告色が強いと即スキップされる
【より娯楽コンテンツに近い形での訴求が可能】でご紹介したように、面白ければ広告だとわかっても最後まで見てもらえるのが魅力の縦型ショート動画。
裏を返せば、「面白くない」「見る価値がない」「自分には関係ない」と判断された場合、即スキップされる可能性があるということです。
現代人が1日に浴びる情報量は、平安時代の一生分に匹敵するといわれていることもあり、動画を含めた情報の取捨選択が非常にシビアです。
おすすめしたい気持ちをぐっとこらえ、広告感(PR枠感)を出さない工夫や、エンタメとして楽しんでもらえる内容の模索が重要です。
企業・商品によって、トレンドだけが正解じゃないかも
トレンドに乗ったコンテンツ発信は爆発的な認知拡大のチャンスとはいえ、トレンドを追い続けるのは本当に大変です。
通常業務との並行を前提に考えると、トレンドを反映させたタイムリーな動画制作は負担が大きいと思います。
ただ、縦型ショート動画は、必ずしもトレンドに乗る必要はないのです。
むしろ、経営層の雰囲気、企業・商品・サービスのイメージやターゲット属性によっては、流行に沿った内容の方がミスマッチになる可能性があります。
バズを求めすぎず、自社に合ったトレンドには素早く乗るなど、トレンドとうまく付き合うのが大切です。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
縦型ショート動画は、現代の若者が“当たり前”に視聴する動画形式です。
縦型動画広告需要は今後も右肩上がりに増加する見込みであり、SNSというプラットフォームの定着も相まってぜひ取り入れたい新定番といえます。
一方、投稿する動画の内容によっては炎上リスクもありますので、内容や扱いは慎重に行う必要があります。
本記事を参考に、縦型ショート動画の活用に踏み出してみてはいかがでしょうか。
縦型ショート動画を活用したプロモーションはジーアングルにお任せください!
ジーアングルの縦型ショート動画は特にアニメーションでの表現を得意としています。
縦型ショート動画としての複数本制作はもちろんのこと、テレビCM用の本格アニメ制作&制作したアニメを縦型にリサイズ、といったことも可能。
アニメーションは出演社員の退職や起用タレントの炎上リスクもなく、長く活用いただける手法としてもおすすめです。
活かせていない自社キャラクターがいるご担当者様、SNSの運用に踏み出してみたいご担当者様など、お悩みベースで構いませんのでぜひお気軽にご相談ください。
