イラストは、サイトや広告だけではなく、You TubeのサムネイルやSNSのアイコン・ヘッダー画像などでも使うことがあります。SNSやYouTubeで活動している方は、イラストを必要とする場面が多いのではないでしょうか。
イラストは、イラストレーターに依頼して作ってもらうことができます。しかし、イラスト制作をしたいけど、どのように依頼をすれば良いのか、わからない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、イラスト制作の依頼から納品までの流れや注意点を解説します。
イラストの種類や使われる場所はさまざま
イラストには、さまざまな種類があり、使われる場所もさまざまです。
例えば、以下のような種類のイラストがあります。
・VTuberの配信画面やサムネイル
・VTuber向けLive 2D制作用のパーツ分けイラスト
・Webサイト
・ロゴ
・アイコン
・漫画制作
イラスト制作依頼前の準備
イラスト制作を行う際、事前にどのようなイラストを希望するのかなどヒアリングを行います。ヒアリングをスムーズに行うために、事前に情報をまとめておきましょう。
ターゲット
年代や性別などによって、好みのイラストや見るイラストが異なることがあります。そのため、イラストを見る年代・性別といったターゲットを事前に決めておきましょう。
イラストの雰囲気やタッチ
イラストの雰囲気やタッチによって、イラストのイメージが異なります。そのため、シンプル・かわいい・かっこいいなどといった雰囲気・方向性や、デフォルメ、リアル・アイコン・漫画などのタッチも決めておきましょう。手書きや水彩画、油絵、CG、デジタルなどの技法についても明確にしておくと良いです。リアルに寄せるほど時間も手間もかかる傾向にあり、難しい表現ほど費用も高くなる可能性があります。自身が求めるイラストの雰囲気・タッチについても依頼前に考えておくようにしましょう。
サイズ・枚数
イラストのサイズは、SNSのアイコンサイズや壁紙サイズなどさまざま。イラストは、制作後にサイズを変更することが難しい場合があります。事前に伝える必要があるため、用途をしっかり確認しておきましょう。
また、サイズや枚数で、制作料金が異なるため、依頼の前に決めておきます。
キャラクターの場合はキャラクターの特徴をまとめる
キャラクターのイラストをお願いする場合は、そのキャラクターの特徴をまとめておきます。キャラクターのイメージカラーや目や髪、肌のカラー、髪型・服装などを伝えると制作者も求めるキャラクターがイメージしやすくなります。
イラスト制作の依頼先と相場について
イラストの依頼先は主に4つあります。それぞれのメリットやデメリットと併せて、相場もご紹介します。
プロのイラストレーターに依頼する
まずは、プロのイラストレーターに個別に依頼する方法です。依頼は、本人のSNSやサイト、メールから連絡します。表紙やメインビジュアル用として高品質な仕上がり、オリジナリティにこだわる場合におすすめです。
ただし、個人に依頼するため、キャラクターデザインなどのディレクションは含まれていません。依頼してもイラストレーターのスケジュールの関係で断られる可能性があります。人気のイラストレーターであれば、スケジュールに余裕がないことも多いため、納品を急ぐ場合は向いていないことがあります。
相場
一般的な印刷物に使う10㎝×10㎝サイズのイラスト1点で5000円~1万円(カラー)
個人に依頼するため、イラストレーターの知名度やタッチなどにより料金はさまざまです。
クラウドソーシングで依頼する
クラウドソーシングサイトを通して、イラスト制作を募集する方法もあります。依頼はすべてオンラインで完了できるため、依頼にかかるコストが削減することが可能です。クラウドソーシングサイトの場合、複数のイラストを公募できるコンペ形式も利用可能ですが、案件の条件によっては応募が集まらないこともあります。プロのイラストレーター同様に個人に依頼するため、キャラクターデザインなどディレクションは含まれていません。
相場
一般的な印刷物に使う10㎝×10㎝サイズのイラスト1点で3000~5000円(カラー)
スキルマーケットで依頼する
スキルマーケットとは、自分の得意なことやスキル、知識を売買するサービスのこと。スキルマーケットでは、プロ・アマ問わず、個人のイラストレーターが制作依頼を募集しています。クラウドソーシング同様にコストの削減ができますが、イメージと異なるイラストが納品されたり、途中で連絡が取れなくなったりなどのトラブルもあるため注意が必要です。
相場
一般的な印刷物に使う10㎝×10㎝サイズのイラスト1点で3000~5000円(カラー)
イラスト制作会社に依頼する
イラスト制作会社に依頼する方法もあります。イラスト制作会社は、複数のイラストレーターを抱えているため、柔軟なスケジュール対応できるのがメリットです。
クラウドソーシングやスキルマーケットよりも費用はかかる傾向にありますが、安定したクオリティのイラストを提供してもらえます。また、権利周りの取り交わしなどもしっかり行うため、特に商品にかかわるイラストであればイラスト制作会社が良いでしょう。
また、イラストの方向性などが決まっていない場合はヒアリングから対応してくれる会社もあるため、初めて依頼する方にもおすすめです。
相場
一般的な印刷物に使う10㎝×10㎝サイズのイラスト1点で5000円~1万円(カラー)
キャラクターデザインを含む場合は3万~10万円
イラストの種類ごとの費用相場
イラストの種類によって依頼費用が異なります。次に、イラストの種類ごとの費用相場をご紹介します。
配信画面やサムネイル
配信中の背景や動画のサムネイルに利用するイラストを依頼する場合、以下が相場費用となります。
- 個人:1枚あたり1,000円ほど
- 制作会社:1枚あたり1万円ほど
Live 2D制作用のパーツ分けイラスト
VTuberモデルには、2Dイラストに動きをつけられるLive 2Dが利用されます。Live 2Dを制作する際に、必要なイラストもあります。Live 2D制作用のパーツ分けイラストの相場費用は下記の通りです。
- 個人:3~7万円
- 制作会社:16万円から
Webサイト向けイラスト
企業向けのWebサイトには、トップページや自社のサービスや商品の紹介にイラストが使われることもあります。Webサイト向けイラストの相場は下記の通りです。
- 個人:3,000円から
- 制作会社:1万5,000円~
ロゴ
パンフレットや名刺などに使う企業ロゴを制作する場合もイラスト依頼となります。ロゴ制作にかかる費用相場は、下記の通りです。
- 個人:5,000円~
- 制作会社:5万円~
アイコン
SNS用のアイコンに、イラストを使うこともできます。オリジナルのイラストを制作してもらうことで、他の人と被りにくく印象に残りやすくなります。アイコンのイラスト依頼をする場合にかかる費用相場は下記の通りです。
- 個人:1,500円から
- 制作会社:1万円から
漫画制作
サービスや商品説明をわかりやすく行うために、漫画が使われることがあります。利用メリットや使い方などを把握でき、おすすめのコンテンツです。漫画制作にかかる費用相場は下記の通りです。
・個人:8,000円~
・制作会社3万円~
イラスト制作会社へ依頼する流れ
イラスト制作会社へ依頼する際の流れをご紹介します。
1.問い合わせ
まずは、イラスト制作会社にイラスト制作について問い合わせをします。このときに依頼予定の枚数やサイズ、用途などを共有するとスムーズに進めていくことが可能です。
2.依頼内容のすり合わせやヒアリング
次に、本格的に依頼内容のすり合わせやヒアリングを行っていきます。依頼前に準備した詳細情報を制作会社側に伝えていきます。イメージが決まっていない場合は、どのような目的でイラストを利用するのかを共有しましょう。
3.スケジュールと制作費のお見積もり
イラスト制作の内容が決定したら、次はスケジュールと制作にかかる見積もりが決定します。納品スケジュールは、完了日時を決めておくと進捗が確認しやすくなるでしょう。
ただし、ギリギリのスケジュールを組み立ててしまうと、修正ができなかったり、イレギュラーな対応ができなかったりすることがあります。日程は余裕を持ったスケジュールを組み立てられるようにしましょう。
4.イメージラフ作成
スケジュールと金額が決まったら、早速イラストの制作に入ります。イラストは、はじめにイメージラフ(試し描き)から作成します。依頼者にもラフを確認してもらうため、修正点があればこのときに伝えておきましょう。
5.完成画作成
イメージラフの確認が終わったら、完成画の作成に入っていきます。細かく絵を描いたり、色をつけたりしていきます。
6.初稿納品・調整
完成画の作成が終わったら、初稿納品されます。このときに、色や角度など修正箇所がないかチェックします。修正点があれば、その旨伝え、修正していきます。
7.完納
修正が終わり、イラストが完成したら、イラスト制作会社から納品されます。納品形態に問題ないか確認し、問題なければそのまま完納となります。
イラスト制作の依頼で注意したいこと
次に、イラスト制作の依頼で注意したいことを見ていきましょう。
修正については事前に確認する
イラストの修正については、会社ごとに規定が異なります。
例えば、対応可能な修正範囲や、修正回数の制限が設けられていることもあります。完納後は、修正ができないケースもあるため、確認しておきましょう。
また、修正の際に追加料金がかかる場合もありますので、そちらも併せて確認しましょう。
既存のキャラクターに寄せたデザインは避ける
オリジナルのキャラクターであれば問題ありませんが、他社のキャラクターに寄せてしまうと、トラブルの元になります。人気のキャラクターなど、既存のキャラクターに寄せたデザインは避けましょう。
スケジュールはしっかり確認する
イラスト制作には流れがあるため、納品希望日がある場合は必ず共有するようにしましょう。
イラストの確認・修正には時間がかかることもあります。原稿の提出日や確認する日などは事前に細かく決めておきましょう。
権利関係の確認
イラストを外注した場合、イラストの権利関係(著作権・使用範囲など)を確認しましょう。
というのも、イラストの著作権はイラストレーターにあるため、勝手に使って良いとは限りません。もし著作権を譲渡してほしいと考えている場合は交渉が必要となります。
また、二次利用料が発生するケースもあります。トラブルにもつながるため、必ず権利関係は確認してください。
イラスト制作の依頼はジーアングルへ
個人で活動するイラストレーターにイラスト制作依頼する場合は、自身でキャラクターデザインや構成などある程度固めておかなければなりません。イラストを作成したくてもそういったことが苦手な方、うまくいかない方もいるでしょう。また権利関係のやり取りや修正・納期など個人同士のやり取りゆえにトラブルも付き物です。
ジーアングルでは、所属クリエイターと連携することで安定したクオリティのイラスト制作を行っています。広告用のデザインはもちろん、ゲームイラストの作成まで幅広いジャンルを対応しております。イラストのコンセプト決め・ディレクション段階からサポートできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、イラスト制作の依頼から納品までの流れ、依頼時の注意点についてご紹介しました。 イラスト制作の依頼方法は、さまざま。昨今はクラウドソーシングなどを利用することで、依頼しやすくなっています。ただし、個人間のやり取りは一定数のトラブルも付き物といえます。スケジュールの調整が柔軟で、イラストのクオリティに安定性があるのはイラスト制作会社です。特に初めてイラスト制作を依頼する場合は、ヒアリングから提案も行ってくれるイラスト制作会社への依頼がおすすめです。イラスト制作でお困りの方はぜひジーアングルにご相談ください。