株式会社共栄鍛工所

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一般的な知名度を上げ、
優秀な人材を採用するには?

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課題Why

一般的な知名度を上げ、優秀な人材を採用するには?

知名度は企業への信頼につながる

新潟県三条市にある株式会社共栄鍛工所は金属を叩いて強度を高める 「鍛造」 が強みのメーカーで、 搬送部品や自動車部品、大型農業機械部品などをメインに手掛けている。コンベアチェーンや大型コンバインの刈り取り部分に使用されるナイフガードなどの幅広い分野で使用され、国内でトップシェアを誇っているが、その背景には特に製造業で深刻化する人手不足がある。人手不足は全国的なものだが、 同社の場合、さらに人材獲得を難しくさせる地域要因がある。同社のある新潟県三条市は、隣の燕市と合わせて 「燕三条地域」 と呼ばれている。三条市と燕市はいずれも「ものづくりの街」として知られており、全国的な有力企業がいくつもあり、人口20万人にも満たない地域に各社で優秀な人材を取り合っている状況であった。

「共栄鍛工所は技術がウリの会社で、その技術をできるだけ早く習得できるように、高卒人材の獲得に力を入れている。エンドユーザー向けの製品を作っていないため、業界内での知名度のわりに、一般的な知名度が低い。優秀な高校生を採用しようと思っても、知名度の問題でなかなか難しい。 たとえば、 市内の大手有名企業とうちの両方の採用試験を受けている人がいて、どちらも内定が出た場合、知名度の高いほうに行ってしまう。こういうことが過去に何回もあった」と代表の齊藤氏は話す。

一般的な知名度を上げないと立ちいかなくなる状況をどう解決するか。いかにして 「優秀な人材を採用すること」に繋げる施策を提案するかがテーマとなった。

アウトプット
How

会社のイメージを拡大解釈、ロボットアニメの提案

工場で働いているようなCMを作っても誰も見てもらえない

会社紹介の動画として、会社のイメージを拡大解釈してスーパーロボットもののアニメCM の制作、 地元 TVCM での放映を提案。 もともとロボットアニメ好きであった社長の想いを実現するため、すべて手描きで制作する手法を取った。

戦闘機が飛翔し、 ロボットに変形。 敵ミサイルを鋼のソードで落とし、 社員が喝采し、 同社工場の前にロボットが屹立するという流れ。一枚一枚手描きで仕上げることにより迫力の戦闘シーンが描ける半面、 途轍もない手間がかかるの制作手法でもある。

CMの監督コンテ・演出およびキャラクターとメカニカルデザインを担当したのは、 菅野芳弘氏。 菅野氏は『HUNTER×HUNTER』 や 『うしおととら」、 「しろくまカフェ』 などで作画監督を務めており、近年では『ソードアートオンライン』シリーズでアクション作画監督を務めた、アクションシーンやエフェクトなどで個性を発揮してきたアニメーターを起用した。

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未来展望と結果
Future

ロボットアニメCM施策のその後と展望

アニメCM施策のもたらす今後の未来

放映後、 CM を観た人々から絶賛する声が多数寄せられた。
「三条市内では知らない人はいないと言えるほど知名度は高まりましたね。名刺を出すと ” えっ、 もしかしてあのアニメCM の共栄さんですか? ” と言われることが増えました。この間、小学2~3年生の子どもたちが、うちのCMの主題歌を歌っている場面にたまたま出くわしたのですが、 この時は本当に嬉しかったですね」 と齊藤氏も満足の提案となった。

この作品は、アニメなどを活用した、優れた企業コラボレーションや広告プロモーションを表彰する 「アニものづくりアワード」 で、シルバー賞を受賞。
CM は地元テレビで放映されたほか、同社のサイト、公式 YouTube チャンネル等にも展開し、地元の若者からの同社への応募数は前年比で倍増。ものづくりにかける地方企業の情熱を、細部までこだわって作り込むアニメCM によって波及させていく、「モノ語り」 の制作コンセプトの成功例のひとつとなっている。

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