ナレーションは声質で印象が変わる!ナレーターの選び方

ナレーションを映像テイストで選ぶ

映像制作において、悩まされるものが「ナレーションのパート」ではないでしょうか。

どのような映像にしたいのかは固まっていても、ナレーションまでは考えていなかったというケースは多いかもしれません。

しかし、聴覚情報は視覚情報の次に印象に残りやすいため、ナレーションの印象によって映像テイストが大きく変わってきてしまうことも。ナレーションは、それほど映像制作において重要な要素となります。

 

そこで今回は、男性と女性の声の性質の違いや、ナレーションの選び方についてご紹介します。

目次

声質で変わる印象

声質で変わる印象

初めて映像制作される方は、最初の段階でナレーションは「男性が良いのか?女性が良いのか?」と悩んでしまうのではないでしょうか。

男性の声と女性の声は、それぞれ特徴が異なるため、印象も変わります。

まずは、男性の声と女性の声のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

男性ナレーションの特徴

男性は声変わりにより、声帯が長くなります。また、男性の声帯は太いことから、一般的に女性ナレーターよりも声が低い傾向にあります。

低い声は、落ち着きが感じられ、信頼感や説得力といった印象を与えやすいといわれています。

 

女性ナレーションの特徴

女性の場合は、声変わりがなく声帯は短いままで、男性よりも声帯が細いのが特徴です。声帯が短く細い女性の声は、一般的に男性よりも高い傾向にあります。

男性の声に比べると女性ナレーションの方がすっきりしていて聴きやすいのではないでしょうか。実際にカーナビの音声やコンピューター音声の多くは、女性の声を用いられていることからも明らかです。

 

また、米スタンフォード大学のクリフォード・ナス教授の研究では、「誰もが気にいる男性の声よりも、誰もが気にいる女性の声の方がはるかに見つけやすい」といわれています。

これは、女性の声の方が、汎用(はんよう)性が高いことを示唆しています。

男女の声の質や高さの違いも大きく影響していますが、高い声は軽快で聴きやすい印象を、低い声は落ち着いた印象を与えることが可能です。高い声が女性、低い声が男性であることが多いため、声の高さの印象が、性別の声の印象に直結してきます。

年齢によっても声の印象が変わる

年齢別で見ても声の高さによって印象は変わります。例えば、若い声はさわやかで軽快感のある印象を与えてくれます。一方で、老いた声は男女問わず全体的に声が低いことが多いため、落ち着いた印象を与えます。

高い声が良いか、低い声が良いかは利用シーンによって異なる

ナレーションは、高い声が良いか、低い声が良いかはシーンによって違います。ここでは、高い声が合うシーンと低い声が合うシーンをそれぞれご紹介します。

高い声が合うシーン

高い声は、すっきりとしていて聞こえやすいというイメージがあります。また、明るさも感じられるため、明るい場所やイベントに適しています。

【高い声のナレーションが適しているシーン】

・就活生に向け企業紹介動画

・ポップなアニメーション動画

・幅広い層に向けた動画

低い声が合うシーン

低い声は、上述でも解説のとおり、落ち着きが感じられ、信頼感や説得力を感じられます。そのため、真面目なシーンや落ち着いて聞いてほしいシーンに適しています。

【低い声のナレーションが適しているシーン】

・株主総会での事業報告動画

・契約内容の説明

ナレーションの選び方

ナレーションの選び方気にいったナレーターの方と巡り会えても、制作した映像にマッチしていなければ、本来の意図とは違うものが完成してしまいます。では、どのようにナレーターの選定をすれば良いのでしょうか 。

ここでは、ナレーション選定で基準となる2点をご紹介します。

1】ターゲットに合わせる

まずは、制作している映像がどのような人に向けて作っているものなのかという、「ターゲット」を確認してください。

例えば、株主総会向けでターゲットが投資家の場合と、新卒説明会向けでターゲットが学生の場合では、選定されるナレーションのイメージは全く違うものになります。

まず、投資家向けであれば、実績や今後の会社の展望を報告する場です。投資家にとって自分が所有する株式の価値がどうなるのかを確認する場でもあるため、軽快感やさわやかさよりも、信頼感や説得力が必要でしょう。そのため、男性・女性どちらの声でも問題ありませんが、低めで落ち着いた印象を与えるトーンが望ましいと考えられます。

一方新卒説明会の場合は、ターゲットが学生であることと、会社への期待感を高めてもらう場となるため、やわらかいトーンで、さわやかな声質が望ましく、この場合は女性の声の方がより適していると考えられます。

2】映像のテイストに合わせる

2つ目は映像自体のテイストに合わせることです。

例えば、実写や商品紹介の映像の場合の多くは、映像を通して信頼を訴求します。そのため、信頼感や説得力を与えやすい、落ち着いた声を持った男性のナレーションに依頼することが多いでしょう。

一方、アニメーションを使った映像の場合は、そのテイストが実写に近いものなのか、ポップなテイストなのかによっても変わります。

実写に近いものならば、少し落ち着いたトーンでナレーションしてもらうことで、視聴者を映像に引き込みやすくなります。したがって、若い方よりも大人の深みを感じさせる声が合っているかもしれません。また、ポップなテイストの場合は、分かりやすく内容を伝えることを重視するため、クリアな印象の女性ナレーションを入れることが多いようです。

このように、誰に向けて発信する映像なのか、そしてその映像からどのような印象を与えたいかによって、ナレーションを選定することが重要となります。

ナレーションを依頼する際のポイント

ナレーションを依頼する際のポイントについて解説します。

サンプルボイスの確認

動画のイメージに合わないナレーションだと、違和感が生じます。例えば、明るいイメージのあるアニメーション動画に、低い声のナレーションを入れてしまうと合わないことがあります。そのため、ナレーションを依頼する際は、サンプルボイスを確認し、動画のイメージと合うか確認しましょう。

読み方や読むスピード

声の高低差だけではなく、読み方や読むスピードによっても印象が変わることがあります。特に読み方は、難しい漢字やイントネーションのこだわりがある場合は指定することをおすすめします。ナレーターがわかりやすいように、台本を制作する際に、読み方や読むスピードについて記載しておきましょう。

ナレーション収録・録音の依頼で確認しておきたいことは以下の記事で紹介しています。

ナレーション収録・録音の依頼で事前に確認しておくこと4

https://www.g-angle.co.jp/blog/narration/things-to-check-with-narration-recording/

ナレーションの制作依頼ならジーアングルへ

動画にナレーションを入れることで、視覚だけではなく聴覚からも情報を伝えられます。ナレーションを入れることで、飽きさせない動画や印象のある動画に制作できます。

このようにさまざまな効果のあるナレーションですが、制作は個人に依頼する方法と制作会社に依頼する方法があります。

制作会社は、専用の収録スタジオを持っていたり提案してくれたりとさまざまなメリットがあります。原稿作成からお手伝いが可能なケースもあります。

ジーアングルでは、ナレーション制作・収録を承っております。ナレーションは、日本語以外の言語にも対応可能です。豊富な収録実績があるため、細かな要望にもお応えします。ナレーション収録にお困りであればご相談ください。

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お問い合わせ

ジーアングルのナレーション制作や収録については以下の記事から確認できます。

https://www.g-angle.co.jp/voice/narration/

 

おわりに

今回は映像制作におけるナレーションが与える印象と、選定の仕方についてご紹介しました。

映像の印象を大きく左右する非常に重要な役割であるナレーションを選定する際は、ターゲットと映像のテイストを決め、それに合わせて選定することが重要になります。

これから映像制作を検討される方は、ご紹介した内容を参考に、ナレーション選定について依頼する際は、制作業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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