戦闘、会話、ガチャ演出など…ゲーム内アニメーション(モーション)を制作依頼するには?

戦闘やガチャ演出の特徴

みなさま、こんにちは!
ジーアングル CGデザイン事業部の新人デザイナー、Mと申します(*’ω’*)

今日は「アニメーション(モーション)」について、お話させて頂きます。

目次

まずはじめに…

3dcg16_img01みなさんは普段、ゲームの「アニメーション(モーション)」を気にして見ていますか?
エフェクトやキャラクターデザインなど、目立つ部分と比べると必ず作られてはいるけれど、キャラが「動く」というのは当たり前すぎてちょっと忘れられがちな部分ではありますよね。

しかし、ゲームにとってのアニメーションは、「縁の下の力持ち」であり「大黒柱」です。
キャラクターにしろUIにしろ、この「うごき」が「モッサリしている」のか、それとも「上手く説明できないけどなんだか気持ちがいい」のか、それだけでゲームを遊んだ時の「高揚感」や「満足感」に大きく差が出ます。

今回はそんな「アニメーション(モーション)」について、
ちょこっと詳しくなっちゃいましょう♡

3Dアニメと2Dアニメの違いとは?

3Dアニメーション(3Dモーション)と2Dアニメーション(手描きアニメーション)の大きな違いは、それぞれの「作り方」にあります。

■手描きアニメーション

ジブリさんのアニメなど1枚1枚、手で原画を描いているアニメーションはその名の通り、キャラクターや背景の動きを「録画したらこうなるであろうという絵」を紙やデジタルのカンバスに「描いて」います。

■3Dのアニメーション

「3Dモーション」と呼ばれているように実際にキャラクターや背景などのモデルを動かして(演技をさせて)それをカメラで「撮影」しています。

「あれ?何でアニメーションの話なのにカメラが出てきたの?」と思う方もいらっしゃるかと思います。

実は、みなさんが最近プレイされている「ゲーム」も、日曜の朝からプリティでキュアキュアな「テレビアニメ」も、基本は(よっぽど古いものでない限り)、映画のように「カメラ」を通してその世界を見ているからなんです。

3Dアクションゲームの特徴よく、3Dのアクションゲームでは、3Dスティックや十字キーが「カメラ」を操作するボタンとして割り当てられていたり、スマートフォン向けゲームでも、画面を二本指でスライドしたり、ピンチ操作でズームイン/ズームアウトしたりすることでキャラクターを操作しなくても色々な角度からその姿を眺めることができますよね。

もし、この「ゲームの世界のカメラ」が無かったら…

皆さんは目隠しをされた状態(常に真っ暗!)でゲームをプレイしなければいけなくなってしまいます。

それこそ「無理ゲー」ですね・・・|д゚;)

3Dアニメーションと手描き(2D)アニメーションを比較してみよう

例えば、3Dアニメーションと手描きアニメーションでそれぞれ、「アイドルのライブシーン」のアニメーションを作る場合…

手描き(2D)のアニメーションの場合

「アイドルたちがステージの上で踊っているのをこの場所(例えば客席)から撮影したら、こういう風に録画されるだろう」という感じで想像しながら「1コマ1コマ」レイアウト用紙に絵を描いていきます。

3Dのアニメーション(モーション)の場合

アイドルのモデルには実際にダンスをさせて、ミラーボールやライトといったステージのギミックにも動きをつけてあげます。
それを3Dの世界の中に設置した「カメラ」を通して撮影し、スマートフォンやパソコンの画面に中継のように映し出しています。

ちょっとややこしいかもしれませんが、簡単にいうと…

3Dアニメーターの人は、「アニメの世界のカメラマンが撮影する被写体の演技そのもの」を手で作っている。
※会社やプロジェクトによっては、カメラマンも兼任している。

2Dアニメーターの人は、「アニメの世界のカメラマンが撮影した映像」を手で描いている。
※もちろん、演技内容もアニメーターが考えている

という考え方をすると、分かりやすいでしょうか…?

3Dアニメーションと2Dアニメーション、どちらが優秀?

→目的や作り方によります!

ズバっとお答えできなくてスミマセン(´・ω・`)
3Dには3Dの良い所が、2Dには2Dの良い所がそれぞれあります。
逆にもちろん、それぞれに弱点だってあります。

それぞれのメリット・デメリット

2Dアニメーション(手描きアニメーション)のメリット!

  • 設定画やカードイラストなどと質感を合わせやすい
  • ユーザーほぼ全員に昔から馴染みがあるので、受け入れられやすい
  • 「嘘パース」など、ダイナミックな表現を取り入れやすい

2Dアニメーション(手描きアニメーション)のデメリット…

  • すべてのコマを手で描くので、滑らかな表現をしようとするとコストが高くつく。
    (テレビや映画は1秒に8枚~24枚ほどの絵を使って表現しているがゲームは1秒に60枚~の絵を使っているのでカクつきが気になる場合がある)
  • 「衣装の色が白からピンクになった」など、一部の修正であったとしてもすべてのコマに修正が必要になる。
  • 「やっぱり後ろ向きのアングルから始めたい」など、シーンの追加は高確率で「新規作成」しか方法が無い。

3Dアニメーション(3Dモーション)のメリット!

  • 服の色などに修正が発生しても元の3Dモデルデータさえ直してしまえば全てのシーンに反映されるため、修正に強い。
  • 最初にきちんと構造を作っておけば、動きの設定などを使いまわして「衣装違いVer」などを比較的簡単に作ることができる。
  • カメラワークやキャラクターの配置によって、1つの素材で複数パターンの見せ方を作ることができる。

3Dアニメーション(3Dモーション)のデメリット…

  • 2Dイラストとの整合性を取るのが難しい場合がある。
  • 良くも悪くも「正しく」カメラに映るため、ダイナミックな表現をする際は工夫が必要。
  • ものによっては2Dアニメーションよりもコストがかかる。

こんな感じです。
それぞれメリット・デメリットを理解した上で制作に取り掛かるのと知らないで取り掛かるのとでは制作物に大きな差が生まれます。
どちらで制作しようか迷っている皆さま、制作前に是非一度、上記を参考にしていただけますと幸いです!

おわりに

「使う素材はすべて2Dの平面イラストだけど使用するカメラと配置するエリアは3Dを使用している」など、両者の良いとこ取りをすることでダイナミックで面白い演出をさせているゲームもたくさん存在しています。

また、最近は「Live2D」や「Spine」、「SpriteStudio」といった「2Dの画像を3Dモデルのように見せる」技術も日々進歩しています。
こちらはまたどこかのタイミングでツールを紹介させていただきます☆

メリット・デメリットや制作物について、よくわからないという方もご安心ください。
ジーアングルにご相談いただければお客様のご要望・状況をヒアリングし、どちらが適切かのアドバイスやご提案もさせていただいきます。
制作についてお困りのことがございましたら是非、お気軽にご相談くださいませ。

制作について相談してみる

■ ガチャ演出の制作方法についてはこちらの記事もチェック!
簡単にできちゃう!「Unityでガチャ演出作ってみる」

■ 2D素材のキャラクターを動かしたい!そんな方はこちらの記事もチェック!
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